ピーピング・トム [アダルト]
今日、部屋を片付けていたとき、あるカードを発見。バレンタインデーにもらったGODIVAのチョコレートの箱の中に、「ゴディバの由来」というカードが入っていた。そこに、社名の由来が書いてある。
■11世紀のイギリス。コベントリーに住む人々は、領主レオフリック伯爵の課す重税に、たいへん苦しんでいました。それを知った領主の妻レディ・ゴディバが税を軽くするよう申し出ると、伯爵は ”おまえが一糸まもまとわない姿で町中を廻ることができるのならそうしよう” と答えました。美しいレディ・ゴディバはたいへん悩みました。しかし、とうとう精霊降臨祭の次の金曜日に、白馬に乗って町を廻ったのです。人々はレディの強い自己犠牲の心根にうたれました。レディ・ゴディバの優しい心、そして自己犠牲の精神をたたえ、社名にゴディバの名をいただきました。
これを読んだとき、「あれえ? この話、ピーピング・トムの話にそっくりだ」と思った。このカードは、いつか調べてみようと思って保存しておいたのだ。今日、ウィキペディアでキーワード「ピーピング・トム」で検索したら、やっぱり、その通り。街を廻るセクシーな絵画まで載っていた。
■「ピーピング・トム」 イングランドに伝わるゴダイヴァ夫人(en:Lady Godiva)の伝説に基づく。11世紀のイングランド、ロンドン近郊のコヴェントリーで、領主である夫、オフリックの苛斂誅求を戒めるために、ゴダイヴァ夫人は全裸で馬に乗り、市内を行進するという。共感した市民たちは、窓を締めきって彼女を見ないこととした。しかしトムという一人の男がこっそり夫人の裸身を覗き見たために、神罰を受けて失明したという言い伝えがある。ゴダイヴァ夫人は実在の人といわれ、コヴェントリーには銅像がある。ベルギーのチョコレートメーカー「ゴディバ」の社名及びシンボルマークはゴダイヴァ夫人からとっているのは有名である。日本で同意の俗語に、出歯亀(でばがめ)がある。
子供の頃、学校の先生からピーピングトムの話を聞いたとき、結構笑ったものだった。のそき犯罪ってやっぱり人間として恥ずかしいことだと思う。痴漢だとかのぞきなんてのは、他の犯罪と比べて、恥の質が違うような気がする。スカートの中を盗撮した有名人が、あっという間に職を失うのも、うなずける話である。人間としてあまりにもチンケじゃないだろうか。現金輸送車を強奪した三億円事件と、スカートの中を盗撮することと、犯罪としてどっちが重罪かと言えば、三億円事件の方に決まっている。しかし、三億円の犯人は憎むべき存在であるのに対し、スカートの中を盗撮した犯人は、どちらかというと軽蔑の対象になる。あ~あ、まったくしょうがねえなあって感じ。
【蛇足】
1. 神様は、どうせバチを当てるなら、悪い領主に当てるべきである。
2. レディ・ゴディバの裸の絵を描いてしまった奴もピーピング・トムと同罪である。
3. それをネットで公開する奴も同罪である。 σ(^_^;
4. チョコレートのゴディバ社は、カードにトムの話も一緒に載せるべきである。(^o^)
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