「紫電」 タミヤVSハセガワの研究(13) 資料発見 [キット]
紫電に関する良い資料が最近出版された。「丸」の1月号の別冊。その名も、「甦る海鷲 最強戦闘機 紫電改」 これは買っておかねばなるまい。・・・しかし、かっこいいタイトルだ(^o^)。
タイトルだけを見ると紫電改の特集だが、強風→紫電→紫電改という系譜がある以上、強風も紫電も写真がいくつか載っている。それで紫電のところをよく見てみたら、二つほど良い写真を見つけた。
まず、下の写真。これは終戦後にフィリピンに放置されていたものを米軍が接収したもの。
伸縮式の脚の様子が比較的よく見える。左の脚は伸びたままになっているが、右は油圧が抜けて縮んだ状態になっているのだ。これは貴重だ。普通なら「脚が縮む」=「飛行状態」。だから縮んだ状態がわかる写真なんて、ほとんど無いはずなのだ。
右脚の部分だけクローズアップしてみると、2007/12/24の(11)「主脚の製作2」のところで作ったパンタグラフ(正式な呼び方不明)の形がわかる。といってもコントラストが弱くてわかりにくいと思うので、下に同じ写真の該当部を赤い線でなぞってみた。
僕が紙で自作したものは、脚にほぼ直角の状態で折りたたまれている。しかし本物は、脚柱に沿うように畳み込まれる。なるほど、こういう風にすれば格納スペースの中で幅を取らない。いやあ、参った参った。せっかく貴重な資料が見つかったのだから、ここは作り直してみよう。ちなみに脚のパイピングについては、とっくにギブアップしたが、この写真を見ると、パイピングだけでなく他にもいろいろとごちゃごちゃしている。あまりにもごちゃごちゃしていて、わけがわからない。やっぱりいわくつきの脚だ。
次に横須賀の追浜基地で撮影されたもの。これはフラップが降りたところが後ろからわかる写真になっている。
2007/8/19の(6)「フラップ」のところで、カッターでフラップを切り離したが、これは単に切り離しただけでは、だめだった。主翼の、フラップとの境目のところはナイフエッジのような鋭い角度を持っていて、フラップも、降りたときに主翼との隙間が開かない。これによって気流が乱れないようになっている。実際の飛行機(最近の旅客機)を見ても確かにそうで、気流の安定のために翼の後端は板金一枚としか思えないくらいシャープになっている。ここも早速改造して反映させよう。
完成前にこの本に出合えてよかった。
戦闘機の模型を作ってるんですね。私は自動車の模型ばかりです。
ひぐらしさんほど丁寧には作っていませんが・・・(テヘヘ)。
by runandgun (2008-01-06 11:21)
アクセルパーシャルさん、初コメントをありがとうございます。そちらのブログも最初の方から拝見しました。息子さんと楽しそうにやってますね。たまに私も考えることがあります。家の中に子供がいた場合、このシンナーの匂いってどうでしょう、って(笑) また遊びに来てください。
by ひぐらし (2008-01-06 12:03)