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クラシックバレエ鑑賞 [雑文]

 (エンツォ・フェラーリの製作が終わってから、燃え尽きてしまい、次のテーマは決まったものの、しばらくプラモはお休み中です)

 4月の終わりに、姪(姉の娘)の所属するクラシックバレエスタジオの発表会があった。姪はいま中学3年生だが、バレエを始めたのは、幼稚園の年長組のときだったというから、もう9年習ったことになる。姪は、この発表会を最後に、しばらくバレエから離れる決心をした。受験勉強もあることだし、自分の将来のことをいろいろと考える時期でもある。バレエをやりたければあとで再開することもできる。人生の節目節目で、自分の専念することにメリハリをつけるのは、よいことだと思う。

 今回の発表会は、姪の9年間の集大成だ。僕が一度も観に行ったことがなかったので、姪も是非来てくれと言うし、僕としても一度は観ておきたいと思ったので、ずっと前から予定しておいた。発表会は、2日連続で開催された。初日は、初心者も上級者も一緒の5~10分くらいの小品集と、1時間くらいのストーリー。2日目は、上級者だけの見ごたえのある舞台だった。

 さすがに9年間の修行の賜物、姪の踊りは堂々たるもので、中学生とは言え、体格がすでに大人だから、大人と一緒に踊っても全く見劣りすることなく、自然に舞台に溶け込んでいて、安心して観ることができた。ちなみに姪の初めての舞台は、小学校3年生のときの「くるみ割り人形」で、クララに悪戯するネズミの役だった。そのときの舞台はDVDで見せてもらったが、いわゆる「その他大勢」をやっていた時期から6年、今では、立派にソロを踊るまでに成長した。中学生ともなれば、オリンピックで金メダルを獲ってしまう人もいる。やり方次第では、大人顔負けのことができる年齢になっているのだ。感慨無量である。

 それから、もうひとつ忘れてはならないのは、姉の頑張りだ。もともと芸術で食っていける人など、ごくわずかのエリートだけで、ほとんどの場合は、他に本業(学業やら職業やら)を持っていると思う。要するに人生が豊かな人が、「より豊かに」するためにやるものであり、明日食べる米の心配をしながらやるものではない。その豊かな人の趣味を、豊かでない姉が娘にやらせるということは、並大抵の覚悟では出来ない。9年も支えた姉は、立派と言えば立派だし、親馬鹿といえば親馬鹿である。

 いずれにせよ、姪がこの9年で得たものは大きいはずだ。目標に向かってみんなで必死で練習して舞台に立ち、喝采を浴びたときの充実感はもちろんだ。そして、その一方で、スポットライトを浴びないところに、自分を支える裏方がいることを学んだわけで、このことはこれからの人生に必ず役に立つはずである。姉も姪もお疲れ様。



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