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湘南海岸を歩く [マラソン]

 5月に山登りを始め、8月に東京湾のまわりを2日半かけて歩き、さらにイモトの24時間マラソンを見て、最近、だんだん心境に変化が現れ、マラソンというものが、自分と全く無縁の世界ではなさそうだということに気づき始めた。42.195kmという距離は、いままで自分にとっては未知の世界だった。しかし、今ではどのくらいの距離なのかが、単に「ここからここまで」という地図上の距離ではなく、自分の体力と照らし合わせてわかるようになったのだ。

 湘南海岸には、藤沢市の鵠沼海岸から、茅ヶ崎市の柳島まで、サイクリングロードが作られている。ここは、サイクリングはもちろん、ジョギングする人やら散歩する人が行きかう道だ。山仲間の若奥様(以前の記事で紹介した、愛息のプラモ製作を依頼してくれた人)が時折ここを走っているという話を聞いた。しかも「あんなに近いのに行ったことがないの? マラソンで勝負!」などと挑発する。そこで奮起。足腰を鍛えるために、フルマラソンにチャレンジしてみようと思い立った。
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 ところで僕は昔からスポーツは好きだったが、やっていたものは、すべて瞬発力がメインのものばかりで、長距離走は大の苦手だった。おまけに貧血気味で、長距離を走ると気分が悪くなる。中学生の頃、短距離はわりと速かったせいで、長距離も速いと勘違いされ、運動会で長距離の選手に無理やり選ばれてしまい、赤っ恥をかいたこともある。(あの同級生達は短距離と長距離の区別がついていなかったと思う。最近の子供はどうなんだろう)

 さて、練習方法だが、以前の僕だったらまずは5kmくらい走ってみて、慣れたら10 km、15km・・・というように、だんだん距離を伸ばしていく練習をしたと思う。以前、ちょっとした縁があって96年に三浦マラソン(三浦半島)の10kmのコースに出場したときも、やっぱりこういう練習方法を採った。本番では一応完走はしたけれども、練習のときは10km走り切ることは結局無かった。

 今回、ちょっと趣向を変えてみることにした。何しろ、まずは42kmを歩いてみるのだ。もちろん「歩く」のと「走る」のとでは、使う筋肉も負担のかかる部分も違うだろう(どう違うかはこの時点ではわかっていなかった)ということは承知の上で、あえて「42.195km、歩けもしないのに、走れるわけがない」という考え方からスタートする。歩きでこの距離を達成できたら、あとは少しずつ走りを入れて、だんだんタイムを短縮して行けばよい。この考え方の背景には、先日、自宅から品川まで約46kmの道のりを歩いたという経験から来ている。つまり、自分自身が、ある程度自信を持っている部分があるなら、そこから突破口を開こうというわけだ。

 最初のトライアルは、9月6日。ちょっと歩いてみて、7.2kmの区間(目印のあるところ)が見つかったので、とりあえず、ここを2往復(28.8km)してみることにした。
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下記は計測データ。

1回目行き   83分  時速5.20km
1回目帰り   76分  時速5.68km
2回目行き   87分  時速4.97km
2回目帰り   87分  時速4.97km

 1日の総歩行距離は、自宅~海岸(片道で徒歩40分)を含めて約36kmだった。

 歩く速さを平均すると大体時速5.2km、自分の歩くスピードを初めて知った。データをみると、1回目の帰りが調子のピークで、最後の方でくたばっているのがよくわかる。

 ペースがガタ落ちすることはなかったが、2回目の帰りで、先日の東京湾と同じように、両足の踵に大きなマメが出来て水が溜まってしまいリタイアした。あわよくば3往復してみようかと思ったが甘かった。僕の場合、やっぱり足の裏が弱点のようで、ここが長距離に耐えられるように頑丈になってくれないと駄目だと思う。

 踵の痛みを覚えた頃から、ずっと歩いているより、ちょっとは走った方が楽なような気がしてきた。そして「歩く」と「走る」の違いについて考えた。どちらも「両方の足を交互に繰り出して進んでいく動作」だが、決定的な違いがある。「歩く」場合は、必ずどちらかの足が地に着いている。「走る」場合は、両足が浮く瞬間が必ずある。この動作の性質の差が、「どこにダメージが来るか」の差になって現れる。

 「歩く」=「後ろ足を地に着けたまま前足を着く」ためには、前足は踵から着かざるを得ない。(爪先側から着けようとするとコソ泥のような”抜き足差し足忍び足”になってしまう)だから「歩く」動作は踵を何度も地に打ち付けることになる。なるほど、だから踵が痛むのだ。「走る」場合は上記の制約がないから、ずっと爪先に近い部分(指の付け根の部分)を着けることができる。しかも足首をクッションに使うことができる。(そのかわり足首が疲れるだろう)

 もしかしたら「歩く」と「走る」を交互に繰り返した方が、「歩く」だけのときより、かえって足にかかる負荷が分散して楽になるのかな、などと考えたりもした。次回は往路か復路のどちらかに軽いジョギングを入れてみて、足の痛み具合を見てみよう。3往復できることを密かに期待して。

 体に適度な負担をかけると頭まで研ぎ澄まされて、いろんなことを考える。やっぱり運動は必要だね。9月中に2回目のトライアルをする予定。

下は茅ヶ崎側からみた江ノ島と、烏帽子岩。
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飛行機マニア?

ひぐらしさん、お久しぶりです。飛行機マニア?です。
富士登山、湾岸踏破、そしてジョギングとアクティブに活動されてますね。

先日藤沢に行ったときに、元いた職場で興味深いグッズの話を聞きました。このようなものです。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090810/1028254/?P=1

アクティブなひぐらしさんにはうってつけと思い、紹介させていただきました。

by 飛行機マニア? (2009-09-14 21:54) 

ひぐらし

飛行機マニア?さん、こんにちは。これは面白い。GPSロガー。しかも安いですねえ。以前調べてみたけど、山用のGPSは10万円くらいするらしい。こりゃ手が届かないなと思ってました。
 でも、GPSって、木の陰に隠れたら衛星と通信できなくなったりしないのでしょうか。どういうものなんでしょうね。
by ひぐらし (2009-09-14 23:29) 

飛行機マニア?

こんにちは。飛行機マニア?です。
教えてくれたAKYさんの話だと、昔のものに比べてかなり感度が上がっているのではないかとのことです。
Googleマップを使ったデータを見せてもらいましtが
・地下道:×(そりゃそうだ)
・電車の中:△(線路をそれなりにトレースしていました)
・藤沢駅周辺:△(建物の反射があるのか・・・)
・茅ヶ崎市内:◎(田舎なのか・・・右車線/左車線もわかるくらい)
・その他:○(私もかなり欲しくなりました)
というかんじでした。

その人の持っているのはBluetoothなしの
http://shop.trendy.nikkeibp.co.jp/item_info/21221601401019.html
のタイプのようです。

緯度/経度の位置情報のみなので、山で使う場合、自分の位置を把握するのにはちょっと向かなさそうですが、自分の歩いた道を記録するのは楽しそうです。
by 飛行機マニア? (2009-09-15 05:29) 

ひぐらし

飛行機マニア? さん、こんにちは。わかりました。これは、ひとつ課題がありますね。
 緯度と経度の情報が得られたときに、自分の持っている地図に、その線を書き込むことが、どれだけ簡単に、さらさらっとできるかです。
 これは、ようするに、この機器の問題よりも、得られた情報を、処理する”後工程”の問題です。
 これが解決できれば、地図に自分の歩いた道のりを書き込むことができるので、たしかに楽しそうです。
 ぜひ一度、AKYさんのアウトプット(Googleマップを使ったデータ)を見せていただきたいものです。
by ひぐらし (2009-09-16 07:42) 

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