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湘南藤沢市民マラソン [マラソン]

 2月27日、湘南藤沢市民マラソンに参加した。この大会は藤沢市制70周年を記念して企画されたもので、この大会が第1回だという。(ということはこれから毎年やるということか) なんと、あの東京マラソンと同じ日である。ちょっと変わってるな、と思ったのは、受付が当日ではなく、前日と前前日が当てられていたこと。前日の土曜日、江ノ島まで行き、受付を済ませた。

 当日は快晴だった。7時半に江ノ島についた。自分の家から江ノ島までは、東海道線と小田急線を乗り継いで40分くらいである。江ノ島は有名な観光地だけど、地元に住んでいると、滅多に行くこともない。

 コースは箱根駅伝で有名な国道134号線を使う。江ノ島から橋を渡って134号線に出て、西に向かって走る。辻堂海岸の浜見山交番のあたりに折り返し地点が作ってある。このコースを2往復して江ノ島に戻ると、10マイル(約16km)。そう、このレースは、今まで走っていた10kmよりもちょっと長いのだ。ハーフマラソンにステップアップするための足がかりとしてちょうどいいと思った。

 7時50分。選手はスタート地点に集合。例によって、自分のタイムに合わせて、スタート位置を決める。速い人は前の方に陣取る。僕はビリの方に並んだ。

 8時25分。スタート5分前。困ったことが起こった。なんか、トイレ(小)に行きたくなってきたのだ。寒いところに30分も立っていれば、そうなってもおかしくない。8時30分スタート。でも、6000人もいるから、後ろの方がスタート地点まで移動するのに10分ほどかかる。走り始めたときは、膀胱がぱんぱんで、ほぼ限界の状態だった。どうせビリの方に陣取るなら、スタートギリギリに並んでもよかったのに。

 こんな状態で16kmも走れるか。スタートしてすぐのところにトイレがあったので駆け込んだ。僕と同じような人がすでに5人くらい並んでいた。ここで2分くらいロスした。でも2分くらいどうでもいい。トイレがあって良かった。すっきりして本流に合流した。

 このレースは、どうも僕よりも遅い人が多い。僕はもともと「チンタラ走り」であるが、僕に輪をかけてチンタラ走っている人が大勢いる。大会によって参加者のレベルが違うということなんだろう。

 さて、ずっと走っていると、自分とペースが同じ人が見つかるものである。今回見つけたのは女性の二人組で、1 mくらいの間隔を開けて全く同じペースで走っている。二人が見えない横棒で繋がっているように距離が1mくらいのままずっと一定である。しかも、話をしているわけでもない。二人並んで黙々と走っているのだ。そして、僕の5mくらい前にずっといる。距離がいつまでたっても縮まらないし、離れることもない。不気味だ。この不気味さは、まるで妖怪である。

 2往復目の往路の、大体10kmを超えたあたりで右膝が痛み始めた。原因は不明。でも慣れない距離に入ったところから始まったので、どこかが痛んでも不思議ではない。この痛みのために大幅にペースダウン。妖怪どもは、一旦抜いたのだが、この膝の痛みのため、再び抜き返されてしまった。しかも、二人並んで黙々と。この抜き方が不気味である。

 他の人に抜かれるなら、どうとも思わないのだが、こいつらに抜かれると癪にさわる。妖怪は、墓場で運動会だろ? 鬼太郎の歌を知らないのか。なぜ人間様のマラソン大会に出てくるのだ。よしんば奴らが人間だったとしても、最初から最後までずっと一緒に走るなんて、やってることが小学生の体育である。一人で走るのがそんなに怖いのか。自立心のない奴は嫌いだ。

 いや・・・。妖怪変化なんかに腹を立てても仕方が無い。膝の痛みをこらえて必死で走っていると、前の方にペンギンの群れが現れた。4人の男性が、暑苦しいペンギンのコスプレで走っている。先頭のリーダーが、「お~し。テンション上げるぞ。ぺんぺんぺんぺ~ん」とかいいながら、沿道の人とハイタッチしている。後ろの部下達も、「ありがとう、ありがとう」などと言いつつ沿道の人とハイタッチしている。リーダーは「お~い、みんな、テンション上がったか~?」と言うと部下の一人が、「テンション上がりましたが、ペースが上がんねっす」とか言っている。漫才でも見てるみたいだ。

 コスプレランナーってのは、どこの大会にもいるが、余計な負荷がかかるようなものを着て走ることは、一種のハンデになる。ある程度ランニングに自信がなければ出来ないことだ。ただ、トップを狙うこともできないはず。まあ、お祭りなので、こういうのもアリだろう。

 ペンギンを見ていたら、いつの間にか、膝の痛みが消えていた。麻酔を打って、それが効いたような感じ。大事に至らなくてよかった。フィニッシュの江ノ島の橋を渡り始めたとき、時計をみたら、なんと10時14分。 まっ まずい!!! 制限時間は、1時間50分である。ということは、10時20分で終わり。あと6分しかない。こりゃ、のんびり走ってる場合ではない。

 本当のことを言うと、ラストスパートなんかやるのは僕のポリシーに反する。走っている目的は、あくまでも健康である。心臓に負担がかかるようなことはしたくない。それに僕は以前、関東マスターズでビリッケツになった。落ちるところまで落ちたから今更ビリッケツになっても平気である。そこにプライドなんかない。でも制限時間オーバーだけは絶対に嫌だ。だって、せっかく走っても完走扱いされないわけでしょ? イヤだイヤだ。そんなの絶対にイヤだ。

 やむなく、ターボに切り替えることにした。スイッチオン!ひぐらしエンジンが唸りをあげる。ぎゅい~~ん。もともと貧弱なエンジンだが、それでもスピードは5割増しくらいになる。妖怪なんか一気に抜き去り、そこに止まっている(ように見えた)ランナーも100人くらいゴボウ抜きし、ゴールしたとき、ゲートの電光掲示板の時計は1時間47分を示していた。残り時間はわずか3分。お~危なかった~~。タイムは、スタート時のタイムラグ10分と、トイレの2分を除いて、1時間35分程度だと思う。距離10kmに換算すれば、1時間を切るペース。ターボが効いた。

 参加賞のTシャツをもらって帰宅した。体がグッタリ疲れて、午後はずっと眠っていた。でも、どこかが痛むわけではない。ただ単に疲れただけである。右膝も痛まない。一週間後は三浦マラソン、今度はハーフマラソンに初挑戦する。何とか行けそうな手ごたえを感じている。
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たけのこ

ペンギン軍団笑っちゃいましたー!

かなりハンデですけど、もはやお祭りですね。

ただ、ひぐ公殿、膀胱がパンパンになっても水分は本当にしっかり取って走って下さいね!

脱水で大変な事が起こった方を見ているんで、マラソンもこまめな水分補給とマイペースな走行が一番です。


しかしちゃんと大会に参加する姿勢に拍手です!!!
by たけのこ (2011-03-03 18:37) 

ひぐらし

たけのこさん、こんばんは。給水なんですが、主催者も同じことを言ってました。「今日は暖かいので、給水はしっかりして下さい」と。でも今回は、あまり飲まずに済みました。脱水で大変な事が起こるほど我慢しませんよ。そう言えば、去年の関東マスターズ(皇居)のときは、一箇所で走るのを止めて、コップ3杯ガブ飲みしました。これは飲みすぎですね。
by ひぐらし (2011-03-04 00:09) 

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