GWを過ごす（3）

　最終日、写真のネタ捜しに散歩に行くと言ったら甥が付き合ってくれるというので、一緒に出掛けた。

　実家の近所の神社にて。実は、僕はこの神社の存在を知らなかった。




　今の実家は、僕が高校3年生のときに出来た家で、それまで（小学校、中学校、高校1,2年）は市内の別のところに住んでいた。だから、この近辺で遊んだ思い出はない。すでに受験勉強をする時期だったし、大学に入ってからだって、家の回りで遊ぶなんてことはなかった。そして大学を卒業してからは、すぐに神奈川に移住してしまった。結局、家の近所に何があるかなど、ほとんど知らないままだった。

　考えてみたら、僕が今の実家に住んでいた期間は高校3年～浪人時代～大学時代のわずか6年間に過ぎない。一方、今のマンションには、住み始めて12年目である。もうこっちの家の方がはるかに長くなってしまったのだということに、今更ながら気づいた。

　昨年、僕が今住んでいるところの町内会の役員を1年間経験して、地域の結びつきというのは、やはり持った方がいいなとしみじみ思った。会社勤めをしているだけだと、どうしても近隣との付き合いが疎遠になる。一方、子供会とか敬老会の活動は近隣が中心になる。それ以外の世代は、それをサポートする形での参加が多いようだ。しかし僕のように、家に子供も老人もいなければ、サポートもない。

　ちなみに、うちの母は、地元の敬老会の「グラウンドゴルフ」というレクリエーションスポーツに参加している。太っているから歩くのがしんどいが、このときだけは見栄をはってしゃんとするように努めているそうだ。グラウンドゴルフそのものには、さほど興味をもてないけれども、地域社会と結びついて生活していることに多少の羨ましさを感じる。もっとも彼らにしてみれば、そうでもしなければ社会参加ができないということなのだろうが・・・。


　野に咲く一輪の花。


　公園に鉄棒があった。甥は、最近19歳にして、生まれて初めて逆上がりが出来たというので、これを連写で撮らせてもらった。ただ、一応本人の名誉のために画質を大幅に落とす。


　甥は、子供の頃、ものすごく運動神経が鈍かった。太っていたせいもあるかもしれない。鉄棒で逆上がりをするなど絶望的だった。しかし高校のときに椎間板ヘルニアを患って以来、心境の変化があったらしく、最近は体を鍛えることにすっかり熱心になったし、運動にも非常に積極的になっている。先日はハーフマラソンをちゃんと時間内に走りきった。普通の人の感覚では別に珍しいことではないかもしれない。でも甥の幼い頃のことを知っている僕にとっては、立派なものだと褒めてあげたい出来事だった。

　今年ものんびりと英気を養えたGWだった。（姪とのテニスマッチは夏までお預け）