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ロボット大回転レストア(28) [ロボット大回転]

【金蔵A】【スイッチ1】

 4台目のレストアは、第2世代「スーパーロボット大回転」「ゴールド」を選んだ。簡単に「金蔵A」と名付ける。
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 「金蔵A」には大きな問題が2つあった。
1)電源スイッチが完全に壊れていて操作できない。
2)電池ケースで電池が液漏れを起こし電極と車輪が腐食している。

 まずは電源スイッチ。下の写真は取外し前。
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 スイッチの板金を取り外すと、正常品はスイッチのユニットが板金についてくるが、これは、その場に残ってしまった。つまり板金から完全に外れてしまっている。
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 スイッチユニットを裏側から見たところ。割れたものを元の通りにはめてみた。本来はこうなっているもの。
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 触れば触るほど、この肌色のハウジングがボロボロに崩れてしまう。
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 こちらは、電池ケースの液漏れの様子。プラス側の電極(赤いリード線がつながっていたはずの方)が完全に無くなっている。また車輪の軸の片方にひどい赤錆がある。
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 スイッチの故障の原因は、最初はナイロン(注1)の加水分解かと思った。しかし、この部分だけに集中して水分とか水蒸気が作用する理由に思い当たらない。ただ「原因はよくわからないけど、いずれにせよ修理は出来る」と思い、始めようとしたところ、ネット情報で、ナイロンは酸にも弱いことがわかった。酸と言えば、電池の液漏れである。上記の赤いリード線がこのスイッチにつながっている。

 マンガン乾電池から漏れる電解液は弱酸性である。その雰囲気がビニールの被覆を通じてスイッチのハウジングに伝わったと考えるのが最も辻褄が合う。以前、電気鉛筆削りをレストアしたときに全く同じ現象を見たことがある(下記URL)。 リード線によって「かなり離れた」所まで腐食が伝わるというのがこの現象の特徴である。もしかしたら、おもちゃだけでなく、乾電池駆動の機器全般に起こりがちな現象なのではないかと思う。
http://shonankit.blog.so-net.ne.jp/2017-07-03

 次回、スイッチの復元をする。

***
(注1)ナイロンは、ポリスチレンよりも融点が高い。つまり電気配線の半田付けには有利。また電極が摺動する部分なので、ある程度表面がツルツルな方がよい。ということでこのハウジングは十中八九ナイロンと思われる。



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