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ラーメン二郎でラーメンを食す [雑文]

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 以前、ランニングに真面目に取り組んでいた頃の話である。自宅からJR藤沢駅の北口を回って10km走って自宅に戻るコースを作り、休みの日にそこを走って練習していた。そのコースの途中に、何やらいつも行列ができている黄色い看板の店があった。程なくして、その店が ”ラーメン二郎” という有名な店だということを知った。

 なるほど、それで行列が出来ていたのか。人気ぶりはかねてから聞いていた。コアなファンは “ジロリアン” と呼ばれ、日本各地の二郎の食べ歩き行脚をしているという。気になってはいたのだが、何しろ僕は待ち行列が大の苦手である。よほどの理由がなければ並んで食べるなんてことはしない。要はそこまで食にこだわりがないということであって、結局二郎は僕にとっては縁のない店だった。

 ちょっと話が飛ぶが、JR川崎駅の地下街に “ラーメンシンフォニー” という、旨いラーメン屋が集まった一角がある。以前から川崎のサトー電気に電子部品を買いに行ったついでに、そこに寄ってラーメンを食べて帰るのが楽しみになっていた。ある日、そこの “らぁめん大山(たいざん)” という店に入り、そこで “大麺(だいめん)” というメニューを食べたとき、それが実に旨かった。気に入ってしまったので、その店の評判をネットで調べたところ、この店がいわゆる "二郎系" であることがわかった。

 かつてラーメン二郎の町田店をやっていた店主が独立して、静岡で "らぁめん大山" を開店し、さらに川崎に支店を出したというのが、あの地下街の店らしい。大麺の外観は、ネットの写真で見た、二郎のあの山もりのラーメンにそっくりだった。

 こうなると、今までさほど興味のなかった二郎にも行きたくなってくるというもの。そこで、お盆明けの休みの日に開店時間を狙って行ってみたが、すでに大行列が出来ていて気が滅入ってしまい、負け犬の気分で帰宅した。その後、平日の夜間であれば比較的すいていることがわかり、ついに1週間前の金曜日、デビューを果たした。そして1週間後(昨日)、また行ってしまった。

 そんなわけで似合わないと思いつつ、グルメリポート。この味は、旨いか不味いかという尺度ではちょっと表現しにくい。しかし、習慣性を帯びるということだけは言えそうだと思った。(「気取ったこと言ってんじゃねえ」とか言われそうな気がする(笑))(注1)

 極太の麺とチャーシュー(二郎用語では “ブタ” と呼ぶらしい)は、完璧に僕の好みに合っていて文句なしに旨い。じゃあスープは? というとこれにクセがあるのだ。醤油の甘辛の味。どこにも無い味である。(もっとも二郎は店によって味が違うという話を聞いたことがあるけど)旨いかと言われたら、それはもう充分に旨い。でも特別に旨いかと言われたらそうでもない。旨い不味いで表現できないクセがある。少なくとも僕の味覚はそう感じた。(非凡とはこういうことなのかも)

 1回目に食べたとき、「たぶん自分は1か月くらい経ったらまた食べたくなるだろうな」と予感した。結果、1週間後に食べたくなった。そして2回目は、スープの味が、1回目よりも旨く感じた。

 文頭の写真は昨日、湘南藤沢店で食べたレギュラー。(ニンニク有り)730円。この量(普通のラーメンの2倍はある)がこの値段で食べられるのだから、若い人にはこたえられないだろう。このコストパフォーマンスも大繁盛の大きな理由だと思う。なんだか、僕もこれから少しずつ、ジロリアンへの道を歩みそうな気がしてきたが、もういい年だ。若い頃みたいな量を食べていたら健康に障る。1か月に1回くらいにセーブした方がよさそうだ。

***
(注1)元来、僕の味覚はかなり大雑把で、外食したときに不味いと思ったことがほとんどない。そういう味覚の持ち主にはグルメレポートなんて出来るわけがないので、やらないのが一番いいのだが、今回は特別。

(追記)
 9月17日に川崎の「らぁめん大山」で、「大麺(豚W)」を食べて来た。二郎の湘南藤沢店の二郎に似た味だが、甘辛の「辛」の部分が少しマイルドになっていてクセが少ない。万人向けの味に仕上げているように思う。あまりマニアックになることを避け、誰でも入れる店を目指したのではないだろうか。
大麺(だいめん)豚W .JPG


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青い森のヨッチン

生まれ故郷の川崎を離れてもう15年以上たちますが地下街にそんなラーメン街ができたんですね。
川崎駅でラーメンといえば岡田屋モアーズ地下のラーメン日高の塩バターラーメンが大好きでした(もうないかなぁ~)
by 青い森のヨッチン (2018-09-08 20:09) 

ひぐらし

青い森のヨッチンさん、実は私も1993年頃に鶴見に住んでおり、買い物は専ら川崎でした。コメントをいただいて、「そういえばあの頃ラーメンシンフォニーなんて無かったな」と思い、ネットで調べてみたところ、ラーメンシンフォニーの営業開始は2005年だそうです。今から13年前です。ヨッチンさんはそれより前に川崎から離れたことになりますね。
by ひぐらし (2018-09-08 21:36) 

青い森のヨッチン

鶴見に住んでいらしたのですね!1993年ころは私は社会人にまだなりたてのころですね、鶴見には国道沿いのライブピア(ホームセンター)やヨーカドー、島忠とかに買いものに行っていました。鶴見にお住まいだったということはニュータンタン本舗はご存知ですよね~今でも私のソウルフードはここのタンタンメンです。他の(普通の)担々麺を食べた時の違和感と言ったら・・・
by 青い森のヨッチン (2018-09-10 10:52) 

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