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ホークⅢを作る(3)再スタート [HAWKⅢを作る]

 5周年記念製本の第2弾に着手しているが、これのPDFで、プラモを中断した原因を掘り返してしまった。まず「HAWKⅢを作る」というカテゴリを立ち上げて、
・テーマ決定 2008年9月12日 
・問題点抽出 2008年10月10日
という2つの記事を掲載したが、あまりにもハードルが高く、しかも問題解決のために非常にお金がかかることがわかって、中断してしまったのだ。

 さらに、その後、ストックしておいたサバンナRX-7をやろうと思ったのだが、こちらも考えることがたくさんあって、お蔵入りになってしまった。(こっちは記事そのものを消去してしまった。何に悩んでいたかについては、これを再開するときに明らかにする予定)そのうちにアウトドアに興味が移り、プラモからはすっかり離れてしまって現在に至る。しかし、製本を機会にまたやる気が湧いてきたので再開することにした。

 再開にあたり、時間が開き過ぎたので、ちょっと過去の経緯をおさらいしておきたい。このキットはアオシマ文化教材社(通称アオシマ)の製品である。ホンダからHAWKⅢの実車が発売されたのが確か1978年、このキットが開発されたのが、その直後と考えても、ざっと30年前の製品だということになる。アオシマのWEBサイトで調べたが、同じキットは現在は販売されていないようだ。

 残念なことに、非常に出来が悪いキットである。もっとはっきり言ってしまえば、「手を抜くにも程度ってものがあるだろう」と怒ってしまうような代物である。この製品を開発した担当者はもう定年退職しているかも知れないし、金型が残っているのかどうかもわからない。まあ、いまさら文句を言っても始まらないけど、とにかく、大学生の頃(今から20年以上も前)にこれを作ったときは、呆れてものも言えないほど似ていなかった。完成させるのがアホらしくて途中でやめてしまた。仮に完成しても飾る気も起きなかっただろう。

 それでもこれの実車は自分の愛車だったし、3台乗り継いだオートバイの中で、一番かわいがったやつだった。だから、なんとかして完成させたいと思った。改造を沢山しなければならないから、部品取り用に同じキットを3つストックしておいたのである。

 2008年に一大決心をしてパンドラの箱をあけた。そして問題点を数え上げたら、数は48項目にも及んだ。そして、これだけの問題をどうクリアするのかを考え抜いた。一応のアイデアは浮かんだが、コストのかかりすぎるものばかりだった。

 さて、このたび、ひさしぶりにこのテーマをやるにあたり、すこし発想を転換することにした。自分には他にもバイクのプラモのストックがある。これを犠牲にして部品取り用に活用する。そうすれば、何十万円もかからずに済む。さらには、48項目すべてを解決するのではなく、ここだけは譲れないという部分以外は妥協することにした。

 さあ再開だ。下の写真は作業場。積み上がった箱は部品取り用のキット群。手前に横倒しになっているのが、大学生の頃に挫折した半完成品。まずは仮組みをしながら、部品の形状を少しずつ整えていく。

1.jpg
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HAWKⅢを作る(2)問題点抽出 [HAWKⅢを作る]

 「やるぞ」と決心して以来1ヶ月、このキットの問題点を洗い出していた。そして、その問題点をどうやって克服するのか、をず~っと考えていた。一応の解決方法は、概ね固まったのでぼちぼち始めようと思う。

 まず下の写真をご覧いただきたい。これは僕が20年前に作ったもので、そのまま箱入れて保存してあったもの。一部壊れていたり改造したりしている。プラモデルを作ったら飾るのが普通だと思うが、実物とあまりにも違っていて、今回のように改造のことを考えているうちに忘れてしまって、そのままになっていた。
640--ホークⅢ20年前製作.jpg

 一方、ストックのキットの箱絵が写真になっていた。CB400NのバリエーションでCB250Nの写真である。当時の400と250はエンジンのボアが違うだけで、シルエットはほとんど同じと見てよい。この写真は数少ない貴重な資料だ。
640--CB250N.jpg

 資料写真の主要部分を赤でトレースし、模型に重ね合わせてみた。サイドカバーを中心にして配置し、テールカバーを手がかりに角度をあわせた。この写真から、造形にどのくらい狂いがあるかは一目瞭然だ。とくにタンクの形状と角度には非常に違和感を覚える。↓クリックで拡大します。
重ね合わせ.jpg

 実物の写真と、それから自分が実際に乗っていた頃の記憶を頼りに、細かい問題点を抽出したところ、ざっと数えただけで48項目もあることがわかった。
●ボディ (6項目)
●フレームとサイドブラケット (5項目)
●エンジンと排気管 (11項目)
●フロントフォーク周り (7項目)
●ハンドルとメーター (4項目)
●ホイール (5項目)
●足元、ブラケット周り (5項目)
●リアのスイングアームとサスペンション (3項目)
●リアフェンダー周り (2項目)

 平均で一週間に一つ解決したとしても、一年はかかる計算になる。僕の製作ペースから考えて2年以上はかかるかな。(笑)

HAWKⅢを作る(1)テーマ決定 [HAWKⅢを作る]

 このブログを始めて、最初に作った「赤とんぼ」は、子供の頃に挫折したキットだった。大人になって再挑戦し、改めて難しさを味わい、なぜ失敗したのかを冷静に分析することができ、その原因を取り除いて、なんとか完成させた。続いて作ったセスナもF-14も会社に入って間もなく買ったキットではあったが、当時は部屋が狭くて作業できなかった。今、自分の家を手に入れて、この問題は解決し、完成させることができた。

 このブログで作っている組立てキットは、そんなのばっかりだ。最近作ったオートバイ2台も大学生の頃に買ってはみたが、時間的な制約で作れず、そのまま時が過ぎてしまったものだった。昔できなかったことをずっと覚えていて、ずっとそれが頭の中でくすぶり続ける。そんな思いはおそらく誰でも多かれ少なかれ持っているに違いない。

 さて、次のテーマ。ガンマが完成したあと、実は悩んだ。タミヤの1/12オートバイシリーズを続けるか。飛行機に戻ろうか。それともパンドラの箱を開けるか・・・
 ずっと悩んだ挙句に腹を決めた。開けよう。!! アオシマのHAWKⅢ。

640--ホークⅢ箱絵.jpg

 HAWKⅢ(「ホークスリー」と発音)とは正式な名称はCB400Nと言う。名車として名高いCB750Fに似たスタイルをした中型バイクで、僕が大学生のときに乗っていた、思い出の多いバイクだった。プラモデルは当時アオシマから出ていて、一旦作ってはみたが、出来の悪さに愕然とした。改造をして完成させようと思いつつも、あまりのハードルの高さに為す術がなく、そのうちに立ち消えになってしまったものだった。

 25年の歳月を経て、ここに再チャレンジの決意を表明する。とは言え、なにしろ、あまりにも直すべきところが多い。全く新しい部品を手作りする必要もたくさんありそうだ。これは当研究所始まって以来の巨大プロジェクトだ。よって新しいカテゴリーを立ち上げる。題して「HAWKⅢを作る」 さあ、リベンジ成るか。
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