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通勤路を走る(2) [マラソン]

 前回、通勤路を12区に分けたことをお話したが、実は僕の徒歩の通勤路は2つある。一つは前回お話したものでBコース。もう一つはJR東海道線の線路に沿った直線の道でAコースである。Aコースは徒歩通勤をやり始めた当初に、ずっと歩いていたコースである。でも、こちらは単調で目印をつけにくい。Bの方が変化があって、辛いランニングには気分転換になっていい。どちらも中華Tで合流する。

 さて、前回は、Bコースの9区の終点(中華T)までを走った。今回は、Aコースで中華Tまで行き、ここからノンストップでBコース経由で自宅まで帰ることにした。

 2月14日。6:35スタート。ちょうど日の出の時間である。この時間は車の交通量も少なく、歩道に人もほとんどいないので走りやすい。
 
 体の痛みはどこにも感じない。何と言っても、いつも真っ先に痛み始める足首からふくらはぎにかけての部分が非常に軽くなっている。「体は生活の負荷がきつくなればそれに合わせて強くなっていく」とずっと信じてきたが、本当なんだ。もちろん負荷がきつくなりすぎれば、故障を起こす。2月2日はギックリ腰の直前まで行ったのでその週はそこでおしまい。2月9日には、左足の太もものスジが「ピキッ」と痛んだので、その週はそこでおしまい。危ない危ない。無理は禁物。肉体改造は時間をかけて少しずつ少しずつ。

 走っているときに思った。なんだか体の中に、見えない「はずみ車」が形成されて、それが少しずつ大きくなっているようだ。はずみ車とはフライホイールともいう。機械を構成する要素で、回転機械の速度の変動を抑えるために、慣性モーメントの大きい回転体(例えば重い円盤状のもの)を回転軸につけておく。慣性モーメントが大きいということは、「加速しにくく減速しにくい」、つまり「回転させるときには大きな力が必要になるが、一度回転を始めるとなかなか止まらない」、そういうものである。このはずみ車が体の中でぐるぐる回っているみたいだ。

 体が走ることに慣れていないときは、はずみ車はない。だから走り始めても、走りは安定しないし、体が疲れてすぐに止まってしまう。しかし、はずみ車が大きくなってきた場合、走り始めると、慣性が働いて、体を急に止められなくなる。信号待ちで前に進めない場合でも、体を休めると不快に感じる。だから足踏みをして常に体を動かしていなければならない。ランニングの場合はアイドリングストップはできないのだ。

 さらに面白いのは30分を過ぎた頃、集中力が途切れてきてランニングとは全く別の考え事をしていたにもかかわらず、ちゃんと体がランニングを続けていたこと。「前へ、前へ」とずっと考えていなければ前に進めなかったのに、この変わり様は何なのだ、と嬉しくなってしまった。これを「ひぐらしのはずみ車の原理」と勝手に名付けよう。

 7時30分に自宅にゴール。タイムは55分。10月に初めて走ったとき(カテゴリー「マラソン」の「湘南海岸を走る(1)」を参照)は、わずか5 分でヘタバって、しかも体中が痛んでいたのに、今日は8.8kmの距離をノンストップ55分で走れた。スピードも上がっている。これは自分にとっては快挙である。自信がついた。
 \(^o^)/  
 あとはこれが快挙でも何でもない、「普通のこと」になってくれればいい。

【本日の成果】
総走行距離 8.8km
時間 55分(0.916時間)
速さ 9.6km/h
1kmあたり6.25分
このペースだと10km走るのに1.04時間=62分 制限時間8分前でギリギリゴールだ。
ちょっと希望の光が見えてきたぞ。
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通勤路を走る(1) [マラソン]

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 以前書いたことと重複するが、2009年の4月から、健康のために通勤を徒歩に変えた。従来の通勤経路は、自宅~辻堂駅で徒歩15分、辻堂駅から藤沢駅まで電車で5分、藤沢駅から会社まで徒歩15分で合計35分だった。これを全部徒歩に変えたのだ。最初は65分かかっていたが、最近は60分で歩けるようになった。

 以前、例えば電車が事故で止まってしまったときには、仕方なく歩くことはあった。でもそれは本当に特別なことだった。徒歩通勤を始めた当初は、あちこちに痛みがでて、毎日続けるのが辛かった。手帳に「今日は歩いた」「今日は歩かなかった」と記録をつけていたくらいである。でも10ヶ月近く経った今では、すっかり歩くことに慣れてしまった。生活習慣に合わせて体の作りが変わっていくのだと思う。

 さて。今度、あるマラソン大会の10kmの部にエントリーしたので、昨年から走る練習をちょこちょこやっていた。「湘南海岸を走る」のシリーズで、成果「らしい」ものを書き綴って来たが、大会まであと1ヶ月を切ってしまい、のんびりと構えているわけには行かなくなった。週に一回やるかやらないかの練習では追いつかない。毎日練習しなきゃ、と思ってはみたものの、仕事を終えて家に帰ってから走るのは、やっぱりきつい。着いた途端にほっとしてお休みモードに入ってしまい、走りに行く気には到底なれない。

 「だったら、毎日歩いている通勤路を走ればいいではないか」という発想が出てくるのは自然な成り行きである。先週の初めからこれを実行してみることにした。まず、いつもの通勤経路を徒歩で5分毎に12区に分割する。(ちょっと箱根駅伝みたいな気分)

1区・・・(自宅)~H交番
2区・・・H交番~もなか屋
3区・・・もなか屋~大黒屋
4区・・・大黒屋~Mワイン
5区・・・Mワイン~動物病院
6区・・・動物病院~S高校入口
7区・・・S高校入口~N精工前
8区・・・N精工前~A薬局
9区・・・A薬局~中華T
10区・・・中華T~Mc
11区・・・Mc~Sタクシー
12区・・・Sタクシー~(勤務先)

・・・ってな具合。なんで、こういう目印をつけたかというと、どうせ最初は全工程を一遍に走れるわけがないからである。つまり、今日は1区しか走れなかったけど、10日たったら、5区まで行けるようになったとか、成果を把握するために区間を設定したわけである。ちなみに平均すると、1区がだいたい430m程度になっている。全部走ると5.2km。

 初日は火曜日。走り始めていつものように、足首が疲れて来た。1区で走りはおしまい。2区は歩いた。3区は走った。4区は歩いた。走る、歩くを交互に繰り返しながら進んで、いつも60分かかるところが45分になった。帰りも同様。

 2日目は、もう少し頑張ろうと思って、1、2区を走って、3区を歩き、という風に進もうと思ったが、途中でめちゃくちゃになってしまって、やっぱりタイムは変わらず。帰りも同様。

 2日目が終わって体に異変を感じた。まず腰が痛い。僕は高校の時以来の腰痛持ちで、5年に一回くらいギックリ腰をやる。もう慣れてしまって、ギックリ来そうな気配がわかるようになっている。これは来そうな気配である。
 それから背中(胸の後ろ側)が痛い。これはおそらく、激しく呼吸しているから横隔膜を動かす筋肉の運動量がいつもよりも多かったからだと思われる。
 何しろギックリ腰をやってしまうと仕事に支障が出るので、今週はもう走らないことにしてあとは平常通り歩くことにした。

 やっぱり生活習慣を変えようとすると、体がSOSを出して、ちょっとおかしくなるものなのだ。歩き始めたときがそうだった。ということは、これから騙し騙しちょっとずつ走ることを続けていれば、体が慣れてきて、いつの間にか走ることが普通になってくるということなのだろう。

 今日は日曜日。腰も大分回復したから通勤路を1区から走ってみることにした。のんびり走ったら9区までノンストップで行けた。まあまあではないか。そこから先は会社だから行かなかった。(行ったら出勤したような気分になってしまうから)しかも、体の痛みは感じない。この調子で来週も続けようと思う。

 さて、ひぐらしは、こんな状況で本番までに10km走れるようになるのでしょうか。

【特記事項】
 写真は、ひぐらしのランニンググッズ。OSPREYのリュックで、幅が狭くてランニングに適している。しかもハイドレーションシステムに対応している。ハイドレーションシステムとは? 何だか凄い装置みたいな名前だけど、早い話がストロー付きの水筒である。この水筒は、病院の患者に使う点滴の入れ物からヒントを得て作られたものだそうな。この水筒をリュックの専用ポケットに入れておく。リュックには肩紐のところに、ストローをひっかけるゴムがついている。つまりこれが「ハイドレーションシステム対応」ってやつ。今回、初めてこれを使ってみたが、喉が渇いたときに、走りながらチュウチュウと水を飲めるのは便利なものだ。これのせいで、今回は走るのが大分楽に感じた。
 (なんか、まず道具に凝るんだよね)

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湘南海岸を走る(3) [マラソン]

 午前中、マラソン練習の3回目のトライアルを行った。いつものように歩いて海岸に出た。今日は風が強くて波が高く、天気が良くて富士山もよく見えた。いい波が来ていたようでサーファーたちの数がいつもより多かったようだ。

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 さて本日の成果。いつもの片道7.2kmのコースを、今日は往復してみた。かかった時間は、1時間50分。平均してみると片道あたり55分だから、初回のトライアルと変わらない。往復して14.4kmになったことが成果と言えば成果である。

 今回気づいたこと。西風が強かったので、往きは向かい風になり、かなりきつかった。逆に帰りは追い風になり楽だった。追い風のときは、路面を後ろに蹴る力がほとんど要らなくなる。足踏みしていれば、風が体を押してくれる。単に足踏みしているときと、路面を後ろに蹴って前に進もうとするときは、足首の筋肉にかかる負荷が全然違う。体全体の持久力に加えて、足首の筋肉の持久力がつかないと継続して走れない。そういうわけで当分の間「14.4kmを走る」を繰り返して持久力をつけようと思う。

 ところで、先日、湘南国際マラソンが開催された。”若奥様”は、10kmのクラスに出て完走したというが、彼女に聞いた話では、同クラスに出た人が、なんと急性心不全で亡くなったそうである。「なんでそういうことが起こるんだろうね」と話し込んだが、結局は「普段の練習のときと競技のときとでは心理状態が変わってしまって、つい無理をしてしまうのだろう」という結論に落ち着いた。

 思い起こせば、小学校の頃、それから中学校の頃、高校の頃、冬になると体育の時間は決まって長距離走だった。どのくらいの距離を走っていたのか、今となっては思い出せない。いずれにせよ、体育の先生にしてみれば楽でいいよね。「走れ」と命じて、走って帰ってくる生徒を待っていればいいんだから(笑)

 当時から長距離走が嫌いだった理由は、「辛いから」の一言に尽きるが、辛くない走り方があるのに、自分からわざわざ辛くしていたような気がする。要するに他人のスピードを意識してしまうのだ。自分の心の中に、二人の自分がいる。「自分のペースを維持しようとする自分」と「他人のペースを気にする自分」である。一人で練習しているときは、前者しかいない。

 しかし、他人と一緒に走ると、後者が顔を出し、「遅いとかっこ悪い」「みんなにバカにされる」「あいつには負けたくない」といろんな邪念が湧いて出る。「悪魔のささやき」である。これが自分のペースを乱し、実力以上のことをやろうとする。やがて体が悲鳴を上げる。単に疲れた、辛かったで済むならまだいい。でも、死んでしまったら元も子もないではないか。

 本番でよーいどん、が鳴ったら他人と競争しないこと。どうしても競争したければゴールしたあとでタイムを比較すればそれで済むことだ。結局これが健康的な走り方なんだろう。
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湘南海岸を走る(2) [マラソン]

【問題】ひぐらし君はA地点をスタートして7.2km離れたB地点まで行きました。かかった時間は55分でした。55分のうち、半分は走り、あとの半分は歩きました。ひぐらし君の歩く速さは時速5kmです。走る速さは時速何kmですか。
(中学生レベル)

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 前回の「湘南海岸を走る(1)」で、「歩く」と「走る」は全く別の運動であることを知ってしまった。それより前に「42.195km歩けないのに走れるわけがない」と考えてみたが、「歩く」と「走る」が別の運動である以上、いつまでも「歩く」に固執しているわけには行かなくなった。

 前回は継続して走ることができず、3分ごとに「走る」「歩く」を繰り返して55分かけて7.2kmようやく辿りついたことをお話した。今回は2回目のトライアルである。いつものように辻堂海岸から茅ヶ崎の柳島まで7.2kmのコース。

 今回心がけたのは、どんなにゆっくりでもいいからとにかく歩かずに「走る」状態を継続すること。前回と同じようになってしまうかと思ったが、やってみたら結構いける。無事に7.2km完走できた。時間は50分。タイムは前回とあまり変わらないが、「走る」を継続できたのは大きな成果だ。

 前回どうしてあんなに苦しかったのか不思議なくらいだ。おそらく体中に力が入っていたのだと思う。しかも前回は7.2kmでギブアップして、そのまま茅ヶ崎駅まで歩いて電車で帰ってしまったが、今回は歩いてスタート地点まで戻れるだけの元気があった。

 分析してみた。前回「走る」「歩く」を交互に繰り返して進んだが、冒頭の問題を解くと、総計7.2kmのうち「走る」で進んだ距離は4.9km、速さは時速10.7kmだった。今回はチンタラ走って時速8.6km。

 市民マラソンに参加する一般ランナーの場合、平均タイムはだいたい4時間~4時間半くらいだと言われている。前回走った時速10.7kmというスピードがどんなスピードかというと、フルマラソンで3.9時間。なんと4時間を切ってしまうくらいのスピードで走っていたことになる。初めて走る人間がこういうスピードで走ってたら、そりゃバテるのも不思議ではない。よほど体に力が入っていたのだと思う。

 じゃあ今回の時速8.6kmならどうかというと4.9時間。つまり、今日のチンタラ走りを4.9時間の間、持続できればフルマラソン完走ということだ。

 ということで目標変更。まずは今日みたいなチンタラ走りで、7.2kmのコースを3往復することを目標にしよう。
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湘南海岸を走る(1) [マラソン]

 9月27日、今年、とうとう、マンションの理事会の役員になってしまった。たぶん1ヶ月に一回くらいは、日曜日が潰れたりするのだろう。ここに住んで11年目、政治的なことは苦手だけど、当番制だから仕方ない。今日の理事会で正式に決まってしまった。

 日曜の午前中が、理事会で潰れてしまったので、午後からは、また歩きに出かけることにした。例のごとく、湘南海岸のサイクリングロード。前回は歩きで2往復したところで、足の裏が傷んでリタイアした。今回は、ちょっとジョギングを織り交ぜてみることにした。

 走るのは久しぶりだ。電車に間に合わないから走るとか、信号が変わりそうだから走るとか、そんなのは日常よくある話であるが、大抵1分以内で終わる。走ったうちには入らないだろう。

 いつものところから快調にスタート。と言いたいところだが・・・。走り出してものの5分もしないうちにバテてしまった。何だこれは。「走る」と「歩く」はこんなに違うものなのか。

 5分走って、5分歩くを繰り返しながら進んだ。でも途中でバテて、3分走って3分歩くに変えた。7.2km地点まで行ったところ、55分だった。およそ1時間として、時速7.2kmである。しかも、「このペースで何往復かした」、というなら、まだカッコがつくが、片道行ったところで、疲れてもう嫌になってしまい、そのまま茅ヶ崎の駅まで歩いて、電車で帰宅してしまった。あ~~情けない!! 

 「走る」と「歩く」の違いを改めて考え込んだ。「歩く」って足だけの運動だけど、「走る」になった途端に全身運動になるようだ。やっぱり両足が浮く瞬間があるということは、上下方向の衝撃が少なからず有るわけで、これを一回一回受け止めるたびに足だけでなくて、全身の筋肉が緊張する。だから、全身に疲れが出るのだろう。

 翌日、筋肉痛が出た。場所は、ふくらはぎと両腕の肘の内側。ふくらはぎは当然として、肘を鉤形に曲げているだけで筋肉痛になるとは予想外。それから肋骨の周りから背中にかけての筋肉がピキピキっと痛んで靴下が履けなかった。これは上下動のショックを腹筋と背筋で受けた結果だろう。

 自分の体がこんなに弱くなっているとは思わなかった。でも、たまにはこんなショックを受けないと自己改造なんかするわけがない。いいきっかけにはなったと思う。体に適度に負荷をかけると、自分の弱いところを発見できる。生活習慣病の予防にもよさそうだ。

 なお、前回「42.195km歩くこともできないのに走れるわけがない」と書いたが追加認識が必要だ。
「『歩く』と『走る』は全く別の運動である」

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湘南海岸を歩く [マラソン]

 5月に山登りを始め、8月に東京湾のまわりを2日半かけて歩き、さらにイモトの24時間マラソンを見て、最近、だんだん心境に変化が現れ、マラソンというものが、自分と全く無縁の世界ではなさそうだということに気づき始めた。42.195kmという距離は、いままで自分にとっては未知の世界だった。しかし、今ではどのくらいの距離なのかが、単に「ここからここまで」という地図上の距離ではなく、自分の体力と照らし合わせてわかるようになったのだ。

 湘南海岸には、藤沢市の鵠沼海岸から、茅ヶ崎市の柳島まで、サイクリングロードが作られている。ここは、サイクリングはもちろん、ジョギングする人やら散歩する人が行きかう道だ。山仲間の若奥様(以前の記事で紹介した、愛息のプラモ製作を依頼してくれた人)が時折ここを走っているという話を聞いた。しかも「あんなに近いのに行ったことがないの? マラソンで勝負!」などと挑発する。そこで奮起。足腰を鍛えるために、フルマラソンにチャレンジしてみようと思い立った。
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 ところで僕は昔からスポーツは好きだったが、やっていたものは、すべて瞬発力がメインのものばかりで、長距離走は大の苦手だった。おまけに貧血気味で、長距離を走ると気分が悪くなる。中学生の頃、短距離はわりと速かったせいで、長距離も速いと勘違いされ、運動会で長距離の選手に無理やり選ばれてしまい、赤っ恥をかいたこともある。(あの同級生達は短距離と長距離の区別がついていなかったと思う。最近の子供はどうなんだろう)

 さて、練習方法だが、以前の僕だったらまずは5kmくらい走ってみて、慣れたら10 km、15km・・・というように、だんだん距離を伸ばしていく練習をしたと思う。以前、ちょっとした縁があって96年に三浦マラソン(三浦半島)の10kmのコースに出場したときも、やっぱりこういう練習方法を採った。本番では一応完走はしたけれども、練習のときは10km走り切ることは結局無かった。

 今回、ちょっと趣向を変えてみることにした。何しろ、まずは42kmを歩いてみるのだ。もちろん「歩く」のと「走る」のとでは、使う筋肉も負担のかかる部分も違うだろう(どう違うかはこの時点ではわかっていなかった)ということは承知の上で、あえて「42.195km、歩けもしないのに、走れるわけがない」という考え方からスタートする。歩きでこの距離を達成できたら、あとは少しずつ走りを入れて、だんだんタイムを短縮して行けばよい。この考え方の背景には、先日、自宅から品川まで約46kmの道のりを歩いたという経験から来ている。つまり、自分自身が、ある程度自信を持っている部分があるなら、そこから突破口を開こうというわけだ。

 最初のトライアルは、9月6日。ちょっと歩いてみて、7.2kmの区間(目印のあるところ)が見つかったので、とりあえず、ここを2往復(28.8km)してみることにした。
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下記は計測データ。

1回目行き   83分  時速5.20km
1回目帰り   76分  時速5.68km
2回目行き   87分  時速4.97km
2回目帰り   87分  時速4.97km

 1日の総歩行距離は、自宅~海岸(片道で徒歩40分)を含めて約36kmだった。

 歩く速さを平均すると大体時速5.2km、自分の歩くスピードを初めて知った。データをみると、1回目の帰りが調子のピークで、最後の方でくたばっているのがよくわかる。

 ペースがガタ落ちすることはなかったが、2回目の帰りで、先日の東京湾と同じように、両足の踵に大きなマメが出来て水が溜まってしまいリタイアした。あわよくば3往復してみようかと思ったが甘かった。僕の場合、やっぱり足の裏が弱点のようで、ここが長距離に耐えられるように頑丈になってくれないと駄目だと思う。

 踵の痛みを覚えた頃から、ずっと歩いているより、ちょっとは走った方が楽なような気がしてきた。そして「歩く」と「走る」の違いについて考えた。どちらも「両方の足を交互に繰り出して進んでいく動作」だが、決定的な違いがある。「歩く」場合は、必ずどちらかの足が地に着いている。「走る」場合は、両足が浮く瞬間が必ずある。この動作の性質の差が、「どこにダメージが来るか」の差になって現れる。

 「歩く」=「後ろ足を地に着けたまま前足を着く」ためには、前足は踵から着かざるを得ない。(爪先側から着けようとするとコソ泥のような”抜き足差し足忍び足”になってしまう)だから「歩く」動作は踵を何度も地に打ち付けることになる。なるほど、だから踵が痛むのだ。「走る」場合は上記の制約がないから、ずっと爪先に近い部分(指の付け根の部分)を着けることができる。しかも足首をクッションに使うことができる。(そのかわり足首が疲れるだろう)

 もしかしたら「歩く」と「走る」を交互に繰り返した方が、「歩く」だけのときより、かえって足にかかる負荷が分散して楽になるのかな、などと考えたりもした。次回は往路か復路のどちらかに軽いジョギングを入れてみて、足の痛み具合を見てみよう。3往復できることを密かに期待して。

 体に適度な負担をかけると頭まで研ぎ澄まされて、いろんなことを考える。やっぱり運動は必要だね。9月中に2回目のトライアルをする予定。

下は茅ヶ崎側からみた江ノ島と、烏帽子岩。
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