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ENZO FERRARI (10) アンダーパネル [キット]

 このキットは、アンダーパネルとして、通常の黒い部品の他に、透明な部品も用意されていて、エンジンが透けて見えるようになっている。いい考えだ。やっぱりこれだけ精密に再現されたエンジンだから、上からだけでなく、下からだって見えるようにしたい。ただ、「そんなの邪道だ」という人もいるはずだから、通常の黒い部品もつけた。こういうオプションはコストアップの要因になるけれども、高級キットとはこういうものなのだろう。

 依頼人のAさんに、透明と不透明、どっちがいいか聞いてみたところ、はたして「透明がいい」という返事があった。しかし、側面から見て透明だとおかしい部分もあるので、塗らなきゃいけないところは塗った。↓
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 取り付けてみた。うん、エンジンは良く見えている。それにしても、このエンジン、追突されたら直撃されそうなところについてるね。
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 それから、ボディのパーツに赤を吹きまくった。
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ENZO FERRARI (9) サーフェーサー初体験 [キット]

 このブログを開設して以来、今度の3月でちょうど3年になる。3年もプラモをやっていながら、今までサーフェーサーというものを使ったことがなかった。なぜか。それは、表面の仕上がりをさほど気にしていなかったから。何しろ今まで作ったものは、ほとんど飛行機ばかりだ。飛行機の機体をワックスをかけてピカピカに磨いてる人はいないだろう。ましてや戦闘機になればなおさらだ。メタリックみたいな食いつきの悪い色を塗るときは使った方がいいのかも知れないけど、まあ、いずれにせよ今まで使わずに済ませてきた。

 でも、今回は話が別だ。だってフェラーリのクルマだよ。クルマをディスプレイするときの「命」はボディのツヤでしょう。説明書にも、「ボディ塗装するときは下地にサーフェーサーを吹け」と書いてある。その心は、赤で仕上げなければならない部品でも、赤いプラでできたものや、黒いプラでできたものもある。つまり、仕上げの色をそろえようと思ったら、やはり下地から完璧に作っていって、最後はフェラーリらしい赤で、色ムラなく、キズ一つなく、バッチリ仕上げなければならない。ということで、サーフェーサー初体験である。

 行きつけの模型屋さんで、初めて「溶きパテ」(1000番)を購入して、ボディのパーツに吹いてみたのが下の写真。ラッカーパテって、乾くとスルスルとした滑らかな感触があるのは薄々気づいてはいたが、なるほど、これを吹いた表面は、なかなかに滑らかで、2000番のサンドペーパーをかけると光沢すら出る。へぇ~~。こういうものだったんだね。
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 これを吹いたところで、シンナーが無くなってしまったので、ちょっとここで中休み。どうせボディ塗装は1日では終わらない。何日かかけてじっくり仕上げなければならないから、落ち着いていこう。

 ところで、溶きパテを買った模型屋さんで、ついでにクルマのキットを物色した。今作っているキットが、あまりにも楽しいので、「クルマもいいもんだな」と思って、他に面白そうなのがないかを探してみたのだ。ところが・・・どうもみんなイマイチだ。このエンツォ・フェラーリに匹敵するような、しかも僕が知ってる車がない。(まあ、もともとクルマのことはほとんど知らないんだけど)

 今作っているのは、4000円クラス。他のメーカーでだいたい同じ価格帯(3500円だった)のフェラーリがあったが、今作ってるものには遠く及ばない。箱を開けてパーツの構成を見ればだいたい想像がついてしまう。迫力を感じないのだ。してみると、いま取り組んでいるキットは、1/24カーモデルとしては、ほとんど最高峰に位置するものなんじゃあなかろうか。そんな気がしてきた。クルマに挑戦して第1作目から、そういうものに巡り合えたのは幸せなことだ。依頼人のAさんに感謝しなきゃ。
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ENZO FERRARI (8) ラジエーターとリアサスペンションほか [キット]

 シャーシの前の端の下面にファンが二つある。強制ファン式のラジエーターだ。ファンの形状がよく作りこまれていてカッコいい。
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 床面には、後ろのエンジンと、ファンユニットを結んだ冷却液の長い循環路がきちんと再現されている。
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 それから、エンジンルームの小物部品と、リアサスペンション。エンジンルームは、完成したときに、オープン状態で飾ることができるようになっているので、気合を入れて作った。
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 しかし、写真をとってみると、エンジンの吸気管の荒さが目立つ。この部分はエアクリーナーで隠れる部分だけど、それにしても、バリの処理をもっと丁寧にやればよかった。ちょっと悔やまれるところだ。
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ENZO FERRARI (7) フロントサスペンション修正 [キット]

 前の記事で、フロントサスペンションの塗り分けがうまくできないので、とうとう諦めてしまった記事を書いたが、顕微鏡が来たおかげで、できる自信が湧いてきたので、修正を試みた。

 フロントサスペンションは、すでに組んでしまって、ダッシュボードの下に隠れてしまっている。これをなんとかして取り外し、改めて塗装。下の写真は再び組んだ姿。(僕のブログの写真は、ほとんどの場合、クリックすると拡大できるようになっている。拡大写真は、ある意味、顕微鏡写真みたいなところがあって、肉眼で見えないようなアラがよくみえてしまう。非常に怖いけど、写真で見つけたアラを修正することもあるから、観察手段としては良いものだ)

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 スプリング部分が艶有りの黒。その内側のスライダー部分に半艶の黒がある。でもスプリング部とスライダー部のコントラストを強調するために、ここは敢えて艶消しの黒にした。

 塗り分け方法として試したのは、ラッカーで艶有りの黒を塗ったあとで、エナメルの艶消しの黒を流し込んで乾かし、その後で、スプリング部分に付いたエナメルを拭き取る方法。ところがこれをやると、どうしても、スプリングを塗った艶あり黒の艶が曇ってしまうのだった。曇ったところをまた塗って、はみ出たところをまた塗って・・・を何回か繰り返した。最後の手段で、曇ったところをコンパウンドで磨く方法が考えられるが、まあ、これはなんとか、やらずに済んだ。

 フロントとリアで同じような形の部品があり、両方で4時間くらいかかってしまった。

 この部品は、下記の通り、こんなに塗り分けがある。(説明書より)
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 スプリングの内部にセミグロスブラックとシルバーの2色の塗りわけがあるが、こればかりは、どうにもお手上げ(スプリングが螺旋形だからマスキングが困難)。

 キットの箱の横に載っているプロの作品例の写真も、ここを見たら黒一色になっていた。つまり、ここはプロも諦めちゃったってことじゃないの? 冗談じゃないよ全く。パーツをもっと分けてくれれば簡単なのに。

 しかし、苦労して塗り分けても、最終的に隠れてしまうところが悲しい。
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 正直に白状すると、この部品、すでに組んでしまったものを外すときに、傷んでしまい、塗装中に2箇所折れた。でも、修復が上手くいった。写真で見えないところ(奥側)に、アロンアルファがはみ出して、表面が荒れている部分がある。でも、奥側でラッキーだった。

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ENZO FERRARI (6) 運転席 [キット]

 まずはシート。赤の下地にちょっとだけ影を吹いてみたけど、立体感は出ただろうか。
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 シートの後ろは例によって、カーボンメッシュのデカール。しかし、カーボンメッシュにこんなに光沢があっていいのかね。
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 床にシートを付けてみたところ。ちなみにこのペダル類、こんなに直立してていいのかな。それから、左ハンドルで、しかもサイドブレーキが左側についてたら乗り降りしにくいだろうな。
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 シートの間にすごく小さいけど、「ENZO FERRARI」のロゴがついている。
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 ダッシュボードと一緒にモノコックに取り付けた。
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 だんだんクルマの姿が見えてくると、一層楽しくなってくるね。

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ENZO FERRARI (5) ダッシュボード [キット]

 自動車の運転席で、メーター類をつけてある部分をなぜダッシュボードというのか。例によってウィキペディアで調べてみた。

 これは、もともと馬車についていた板で、馬が蹴り上げる土や泥が御者に向かって飛んでくるのを防ぐための板だった。馬を加速するときに、この板を御者が踏みつけるようにしたので、「ダッシュさせるためのボード」ということでダッシュボード。踏みつけて馬の尻をひっぱたく構造になっていたのかどうかは定かではないが、なかなか面白い話ではないだろうか。自動車の創世期にはこの板に計器類をつけるような構造になったので、呼び名だけが残っているのだという。

 さて、エンジンルームも終わり、ダッシュボードを作ってみた。一応の完成図。↓
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 メーターには、ガラスの質感をだすために、木工用ボンドを使ってみたが、やっぱりデコボコが出てしまった。次回は他の方法を考えよう。
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 ところで、このキット、おもしろいデカールがついている。このクルマには軽量化のため、随所にカーボンメッシュが使われているようで、これを表現するためのデカールがついているのだ。しかも普通のデカールと違って、部分ごとに独立しているのではなく、デカール側一面にメッシュだけが印刷してあって、台紙の裏に形状が印刷してある。モデラーは印刷形状に沿ってハサミで切り抜くようになっている。こんなの初めて。
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 曲面に貼るのに苦労した。当然マークソフターを使ったが、これの使い方ばかりはいつまでたっても上達しないなあ、と思う。
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ENZO FERRARI (4) エンジンルーム [キット]

 このクルマは、運転席のすぐうしろに、壁をひとつ隔ててエンジンルームがある。その壁に小さな窓があって、後ろが見えるようになっている。というより、後ろがほとんど見えないと言った方が適切かも知れない。まあ、この手のクルマはそれでもいいのだろう。

 下はその壁と窓。↓
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 モノコックにつけた状態が下の写真。↓
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 エンジンを組み付けると下の通り。↓
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 ちなみに、この小窓は、塗り分け用のマスクが付いている。良い案だし、親切だと思って貼ってみたら、なんと、サイズが合わなかった。カッターでトリミングしようと思ったが、和紙のような繊維質の多い紙で、エッジがバリバリになってしまった。結局、いつものようにマスキングゾルを使った。ああ、残念。せっかくのいい案なのに。
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 (蛇足)
 僕が、このブログの看板に「プラモデル研究所」ではなく、「キット研究所」という言葉を掲げているのには訳がある。言うまでもなく、プラモデルという言葉とキットという言葉は同義語ではない。プラモデルに関して言うなら、キットとは部品一式のことだ。僕は、箱に入った部品一式を見たとき、これを揃えた人の気持ちが伝わって来るのが好きなのだ。

 それは丁度、「母親が作った弁当の中に林檎で作ったウサギを見つけるような気持ち」、というとわかりやすいかも知れない。

 今回のマスキング用のステッカーなんかはその良い例で、きっと、これを入れようと考えた人は、少しでも塗装の手間を減らしてあげようと思ったに違いない。だから今回のはみ出しは、なんとも言えず残念だった。林檎のウサギが壊れていたような気分だった。
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ENZO FERRARI (3) アップライト [キット]

 プラモを作っているといろいろと勉強になることがあって、このたびは、また新しい言葉を学んでしまった。エンジンの組立てが終わって、次に足まわりの組立てに入ったが、組立て説明書にフロント・アップライトとかリア・アップライトなどと書いてある。アップライトって何だ?と思って調べたところ、車軸やハブを含んだ車輪部分のユニットをそう呼ぶらしい。

 それから、ダブルウィッシュボーンサスペンションというもの。よく自動車の仕様書を見ると書いてある言葉だ。ウィッシュボーン(wish bone)というのは、鳥の叉骨。「叉」とは楽器のチューニングに使う音叉(おんさ)の「叉」で、要するに二股に分かれた形状を言う。西洋の迷信で、鳥を食べたあとで、この骨を両側から引っ張って折ったとき、長い方を持っていた人の願いが叶うというものがあり、だからwish boneというらしい。んで、このwish boneに似た形状の2つのリンクを上下に配置してアップライトを挟み、これがリンク機構でキコキコと動くようにしたものを、ダブルウィッシュボーンサスペンションというらしい。勉強になるねえ。

 さて、リアのアップライト概観。↓ エンジンのすぐ近くに後輪がついている。自動車の内部構造って、あまり見慣れないけど、後ろにエンジンがついているクルマってのはこういうものなんだね。
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 正面、および裏面から見た写真。↓ ダブルウィッシュボーンサスペンションのwish boneの形がよくわかる。
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 フロント側概観。↓。ダンパーのスプリングの塗り分けに苦労した。ここばかりは何度やっても失敗するので、適当なところで妥協してしまった。(技量足らず。Aさん、ごめん) タミヤのキットは部品点数を減らそうとするあまり、違う色のパーツまで、やたらと一体化してしまうから、いつも塗り分けが大変なんだ。
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 この金色の部分。(これ、なんだろう。クラクションのホーンかな)。これもフレームに一体化されている。こういうところは別部品にすれば、塗装が簡単なのに。しかも奥まったところにあるからえらい苦労した。
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 ディスクブレーキパッドのハウジングについたFERRARIのロゴ。かっこいい。
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うれしい贈り物 [キット]

 今日、会社から帰ったら、ポストに宅急便配達の連絡票が届いていた。送り主に思い当たるフシがある。 も、もしや・・・。あれが来たのか。宅配ボックスを開ける。

をを!!
 こっこれは!!
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 逸る気持ちを抑えて、慎重に包みを開ける。

ををををををををををををををををををををををををを~~~~~~~~!! 

タミヤの1/32零戦52型 リアルサウンドアクションセット! でかい。大きさの比較のためにタバコの箱を置く。
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 昨年の秋に亡くなった伯父の香典返しに、従姉のCちゃんがギフトカタログを送ってくれた。その中に、このキットがあったので、申し込んでおいたのだ。だって定価で26800円もするんだよ。こんなすごいの普通はなかなか買えないよ。

 箱を開けてみた。スピーカーとサウンド用の電子回路がセットになってる。説明書をチラ見してみたが、ホントにすごそうだ。今年の第2弾はこれに決定。
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 ♪嬉しいな♪
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ENZO FERRARI(2) エンジン [キット]

 クルマもバイクも、やっぱり最初に手をつける部分はエンジンのようだ。エンツォ・フェラーリのエンジンはV型12気筒の6000cc。ずいぶんと大きなエンジンだ。

 とりあえず作ってみた。表面は気持ちだけエナメルで汚して陰影をつけた。2本突き出た黒い棒は後輪の車軸である。
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 V型の真ん中が吸気側。煙突のように立っている12本のパイプは吸気管で、先端はこれからエアクリーナーにつながる。カムシャフトのカバーは赤く塗られていて、上の方にFERRARIというエンブレムがついている。ちなみに、この文字はデカールではなくて、上からグリグリと擦って転写させるタイプ。こんなの初めて。
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 下から見た写真。排気管の取り回しがよくわかる。片側6気筒を3本ずつ集合させて2本にし、その2本をさらに、1本に集合させたところにサイレンサーがついている。エンジンの両側からこれが2本出ている。(今後組立てが進むと、ここからさらに1本に集合させるようになる)
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