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湘南海岸を走る(3) [マラソン]

 午前中、マラソン練習の3回目のトライアルを行った。いつものように歩いて海岸に出た。今日は風が強くて波が高く、天気が良くて富士山もよく見えた。いい波が来ていたようでサーファーたちの数がいつもより多かったようだ。

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 さて本日の成果。いつもの片道7.2kmのコースを、今日は往復してみた。かかった時間は、1時間50分。平均してみると片道あたり55分だから、初回のトライアルと変わらない。往復して14.4kmになったことが成果と言えば成果である。

 今回気づいたこと。西風が強かったので、往きは向かい風になり、かなりきつかった。逆に帰りは追い風になり楽だった。追い風のときは、路面を後ろに蹴る力がほとんど要らなくなる。足踏みしていれば、風が体を押してくれる。単に足踏みしているときと、路面を後ろに蹴って前に進もうとするときは、足首の筋肉にかかる負荷が全然違う。体全体の持久力に加えて、足首の筋肉の持久力がつかないと継続して走れない。そういうわけで当分の間「14.4kmを走る」を繰り返して持久力をつけようと思う。

 ところで、先日、湘南国際マラソンが開催された。”若奥様”は、10kmのクラスに出て完走したというが、彼女に聞いた話では、同クラスに出た人が、なんと急性心不全で亡くなったそうである。「なんでそういうことが起こるんだろうね」と話し込んだが、結局は「普段の練習のときと競技のときとでは心理状態が変わってしまって、つい無理をしてしまうのだろう」という結論に落ち着いた。

 思い起こせば、小学校の頃、それから中学校の頃、高校の頃、冬になると体育の時間は決まって長距離走だった。どのくらいの距離を走っていたのか、今となっては思い出せない。いずれにせよ、体育の先生にしてみれば楽でいいよね。「走れ」と命じて、走って帰ってくる生徒を待っていればいいんだから(笑)

 当時から長距離走が嫌いだった理由は、「辛いから」の一言に尽きるが、辛くない走り方があるのに、自分からわざわざ辛くしていたような気がする。要するに他人のスピードを意識してしまうのだ。自分の心の中に、二人の自分がいる。「自分のペースを維持しようとする自分」と「他人のペースを気にする自分」である。一人で練習しているときは、前者しかいない。

 しかし、他人と一緒に走ると、後者が顔を出し、「遅いとかっこ悪い」「みんなにバカにされる」「あいつには負けたくない」といろんな邪念が湧いて出る。「悪魔のささやき」である。これが自分のペースを乱し、実力以上のことをやろうとする。やがて体が悲鳴を上げる。単に疲れた、辛かったで済むならまだいい。でも、死んでしまったら元も子もないではないか。

 本番でよーいどん、が鳴ったら他人と競争しないこと。どうしても競争したければゴールしたあとでタイムを比較すればそれで済むことだ。結局これが健康的な走り方なんだろう。
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