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勉強道具 [雑文]

 2020年が明けて1月、「今年は勉強をしっかりやろう」と心に決めた。なんだか中学生や高校生にありがちな、ありふれた目標だけど、そうではない。社会に出て30年を過ぎたおっさんである。そう考えると、わりと立派な目標ではないだろうか。

 「何を勉強するのか」と言われたら、そりゃあいろいろあるのだが、簡単に言えばいくつか資格試験にチャレンジしたいのだ。で、その中に法規を勉強しないといけないものがある。法規ってのは、自然現象と違って人間の決めたものだ。つべこべ言わずに丸覚えをしなければならない。こういうところは自然科学とだいぶ違う。(自然現象なら自然法則に従うから、覚えることはそんなにない。原理原則を知ったらあとは、自分の頭で考えていれば答えはでる。いや出ない場合もあるけど)

 昔から、暗記物の科目は苦手だった。でも、そういうのが得意な人というのは友人の中に確かにいた。僕はこういう人達を見るにつけ、「よくもまあこんなにたくさん記憶できるもんだ」と尊敬していたが、彼らが何をしていたかを想像するに、例えば英単語を覚えるための単語カードを作って、何度も何度もめくって反復記憶するような泥臭い努力を、結局はしていたんじゃないかと思う。

 野球選手が何度も何度も、バットを振ったりゴロを拾ったり、キャッチボールをしたり、地味な努力を延々と繰り返すのと同じなのだ。今更何を、なんて思われるかも知れない。でも自分はそういう努力を今まで怠ってきたと、本当に思う。記憶するための努力が嫌いだったのだ。それを今年は見直したい。

 さて、そんな泥臭い努力をどうやってやるか。それにはやっぱり単語帳モドキを作ろう。でも紙で作るよりも、こんなITの進んだ現代だから、現代的にPCを使ってやろう。どこの職場でも広く普及しているMicrosoftのExcelという表計算ソフトがある。これのマクロコマンド機能(注1)を使って、単語帳みたいな学習ツールを作ろうと思い立った。

 1月の中旬から、友人のN添さんに教わりながら、四苦八苦して約1ヶ月。ようやく原形ができた。

まずはこちら。
百人一首.jpg

 百人一首の暗記をモデルにしているが、何を覚えるのにもつかえる。問題をたくさん用意しておいて、それを表に記入しておく。問題をシャッフルしてランダムに10題出題。自分で答えて、ボタンを押すと答え合わせができる。フィールドを分けておいて、部分的に覆い隠すことができるから、これを応用していろいろと暗記に使える。

もう一つは図を使ったもの。

この人は誰の写真.jpg

 こちらは絵を見せてこれは何か、これは誰か、を答えるもの。言葉だけで表現できない問題も、これなら勉強できる。

さあ、道具は揃った。しっかり勉強するぞ。

******
(注1)マクロコマンド・・・Excelの表を操作するコマンドの集合体。VBA(Visual Basic for Application)という高級言語を使って記述する。

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万能工作機の話(2)電源改良 [雑文]

 emco の万能工作機「unimat 1」の話の続き。製品のコンセプトは非常に気に入っているのだが、実用性に乏しいので改良したいという話を、少し前の記事に書いた。

(参考URL)
https://shonankit.blog.ss-blog.jp/2019-09-28

 それでまず「主軸の回転数が速すぎる」という問題点があって、一番にこれを何とかしないと怖くて使えない。最初に思いついたのはギアで減速したモーターに付け替えることだったが、それを検討している最中、自宅でちょっとした掘り出し物があった。

 市販のACアダプターで電圧の切り替えスイッチの付いた物である。自分がいつか買ったものであることだけは覚えている。しかし、いつ何のために買ったものなのか、思い出せない。でもまあ、とにかく使えそうではないか。(だんだんボケが進んでいるのだろうかと、自分で心配になるが、それはそれとして)
01.JPG

 もともと、この工作機についていたのがDC12Vモーターである。これに対して発掘したACアダプターは3V、4.5V、6V、7.5V、9V、12Vという6段階に電圧を切り替えられる優れもの。つないで回してみたら、電圧に応じてそれなりに減速しているようだ。

 そんなわけで、安全スイッチもつけて、操作性を良くしたユーザーインターフェースを作ってみた。回路は目新しいものではない。
02.JPG

 なお、配線はこんな感じ。
03.JPG

 動作中の動画は下記を参照。


 電源を入れると、まず電源ランプの緑のLEDが点灯する。このマークは、まだモーターに通電していないことも併せて表示している。起動スイッチを押すと、赤のLEDが点灯して、モーターに通電中であることを表示する。停止ボタンを押すと、モーターが停止して、緑のLEDが点灯する。

 このLEDのレイアウトが、取ってつけたような変な場所にあることにお気づきだと思う。最初に作ったとき、このLED表示は無かったのである。しかし、電源が入っているのか入っていないのか、つまり、「今どういう状態なのか」が明確にわからないと、操作ミスにつながる。

 実は、配線が終わって最初に試運転をしたときに、モーターのケーブルの接続を、通電状態でやらかしてしまい、モーターがいきなり最高回転数で回り出して冷や汗をかいた。モーターのケーブルの接続は一度してしまえば、あとは、ほとんどいじることはないはずだが、メンテのときに、これを外せばまた同じことが起こるかも知れない。

 そんなわけでLEDを後付けしたが、結果的にこの位置で良かった。何故かと言うと、高輝度形のLEDを使ったせいで、まともに見つめると光がちょっと眩しい。その光の近くに起動ボタンがあるので、眩しさのせいで、起動ボタンにちょっとした押しにくさが生まれている。押すときにボタンの位置を注視するためにひと呼吸おき、それから押す、といった動作になる。

 安全を考えれば起動ボタンは押しにくい方が良い。図らずも眩しいLEDがこの操作性に役立っている。なお停止ボタンはこの眩しさの影響を受けない。無造作にポンと叩けばモーターは簡単に停止する。

(まだまだ改良は続く)

***
おまけの写真。前の記事のダミー電極に半田付け用の穴を開けているところ。
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フクロウ時計の改造(3) [ラヂオ]

 電源ユニットとダミー電池を接続したのが下の写真。
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 これを時計に取り付けたのが下の写真。
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 運転は成功し、フクロウ君は、元の位置で、元気に尻尾を振っている。停電がなければ、時計も尻尾も止まることはない。
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 もっとも最近は、昔と違って自然災害の規模が大きくなってしまって、停電がよく起こる。2011年の東日本大震災のときは計画停電。今年2019年も台風の災害で停電が起こった。

 ただ、停電や電池切れで時計が止まるのは、まあ許せる。時計は他もあるし、時刻を知る手段は他にもあるのだから。でも尻尾の動きが止まってしまったら、この時計の存在意義がなくなるのだ。下らないこだわりかも知れないが、それだけ解決したいがために、今回の改造を行った。長年の懸案が一つ解決してほっとしている。

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フクロウ時計の改造(2) [ラヂオ]

 ROHM(ローム)の電圧レギュレータというのは、形番でいうと「BA15DD0T」というもので、いわゆる三端子レギュレータである。

 なじみのない人のために念のために書いてみると、三端子レギュレータというのは、一定の直流電圧を作り出す機能をもったIC(集積回路)の一種である。電気回路工作をすると、何かとこれを使うのだが、今までこんな1.5Vなどという低い電圧のものを見たことがなかった。使い方は、78系の三端子レギュレータと同じピンアサインになっている。パッケージ正面に向かって左が入力、真ん中がコモン、右側が出力。

 さて、最初、回路を簡単にしようと思って、発振防止用のコンデンサをつけずに電圧を測ってみたのだが、正しい電圧がでなかった。つまりこれは異常発振が起きているのだろう。詳細な調査は省略。
01【5】【参考】失敗、出力電圧.JPG

 それで、僕なりに真面目に組んだ回路が下の写真。あまり部品点数が多くないので、平ラグ板に組んでみた。電圧は正常に1.5V出た。
02【1】減圧部.JPG
03【3】出力電圧.JPG

 次にダミー電池を作る。ネットで調べたら、乾電池アダプターというのが、すごく安く売っていた。単3電池の形のケースの中に単4電池をいれると、単3電池として使えるというもの。(注1)これの電極のところだけを取り出した。(注2)
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 ダミー電池はプラ板を切り出して作る。写真の通り。
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(注1)一体何のためにこういうものが売られているのか、最初は意味がよくわからなかった。でも手持ちの予備の乾電池の種類を減らしたい人には便利なのかも知れない。

(注2)このアダプターがそのままダミー電池に使えると思ったが、だめだった。電極がプラスチックの容器にはめ込んであるだけなので、電池を入れずに電池ホルダーに装着すると、ホルダーのバネ性で、電極が中に押し込まれてしまい、突っ張ってくれないのだ。つまり単4電池を入れないと使えないということ。じゃあ単4電池の形のダミーを入れればいいではないか、とも思ったが、それもちょうど良い物がみつからない。探している間にプラ板で作ってしまった方が手っ取り早い。だから電極だけ流用することにした。


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フクロウ時計の改造(1) [ラヂオ]

 僕の家のリビングにお気に入りの掛時計がある。フクロウの形で、昔の振り子時計のように、尻尾の形の振り子を振る。もう20年以上も前のことになるが、関西の方に旅行に行ったときに、ふと立ち寄ったディスカウントショップで見つけて一目惚れして買ったものである。

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 裏側に電池を入れるホルダーがあって、単3乾電池が2本入っている。(注1)上の電池は時計の針を回すためのもの。下の電池は、尻尾を振るための電池である。普通は振り子というのは、等時性を利用して時間を作るためにあるが、この時計はクオーツ時計であり、振り子は飾りである。

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 振り子と時計が完全に独立していて、しかも振り子の方が電池の消耗が大きい。同時に電池を交換すると、必ず振り子の方が先に止まり、なおかつ時計は動いているという不自然な状況が現れる。別段、それを気にしなければいいのだが、そもそも尻尾がふりふり動いているのが可愛いから買ったのであり、この状況にはずっと不満があった。

 電池駆動でなく、AC駆動にすればこの問題は解決する。この改造をいつかやりたいと思っていたのだが、延び延びになっていた。その理由の一つに「DC1.5Vの電圧レギュレータがみつからない」、というのがあった。しかし最近、ROHMの製品で、まさにこの、1.5Vのレギュレータを見つけてしまった。
(つづく)


****
(注1)写真に見えている電池の他に、右側に単3乾電池のホルダーが2本分ある。この時計には毎正時ごとにメロディが鳴る機能があって、この電池ホルダーはメロディ用の電源である。最初のうちはこの機能を使っていたのだが、今は使っていない。なぜかと言うと、耳が慣れてしまうとメロディが聞こえなくなるのである。ちゃんと鳴っているのに、鳴っていないのと同じになってしまって、意味がないので、こっちの電池は外している。

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数学検定2級受験体験記 [雑文]

 先日10月27日(注1)、数学検定というのを受けてきた。英語検定に比べて、数学検定というのはあまりメジャーではないようで、知らない人も多い。だからちょっと受験体験記を語ってみる。

 一番上の級は1級で、レベルは大学程度と位置づけられている。そこから準1級(高校3年生程度)、2級(高校2年生程度)、準2級(高校1年生程度)と順次水準が下がっていき、この下に中学生程度の級があり、さらに小学生が受ける算数検定というのもある。今回僕が受けたのは、2級(高校2年生程度)である。1次試験として「計算技能検定」というのが60分、2次試験として「数理技能検定」というのが90分ある。

 問題の難易度としては、教科書の章末にのっている基礎問題くらいだと思う。つまり普段から真面目に勉強している現役高校生だったら普通にすらすら解けるような問題ばかりということである。ただ、やっぱり自分が高校生とか受験生だった頃(バリバリに訓練積んでいた頃)に比べれば、久しぶりだったし、普段やらないことになってしまっているので、ものすごいスリルを感じた。こういう慣れないこと、久しぶりなことを逆手にとった楽しみ方ってあるんだなあ、と変な感動をしてしまった。感触としては大体9割ほど取れたので、合格ラインに達した手応えはあった。11月14日、WEBで合格を知った。

***
 大学を卒業して会社に就職して、もう30年以上の歳月が流れたが、僕は今でも大学受験の夢を見る。試験の日がどんどん近づいてくるのに、数学の勉強が一向に進まずに焦っている夢である。その夢には高校時代に使っていた数研出版の問題集が必ず出てくる。その問題が全く解けない。そもそも問題の意味がわからない。これはヤバいと焦っているうちに目が覚める。そして自分が受験も大学も全部終わっていることを思い出し、ほっとする。

 自分の深層心理の中に刻み込まれた恐怖感とかストレスとか言ったものが、ときどき疼いてこんな悪夢を見るのかも知れない。さほど深刻なものではないのだが、学校を卒業して30年も経っているのにいまだにこういう夢を見るとなると、逆にだんだん興味が出てきてしまう。自分の心の中に、どんな恐怖心、緊張感があってこんな夢を見させるのだろうか。正体は一体何なのだろう。数学のテストを受けたら、それがわかるかも知れない。今回数学検定を受検した動機は、この謎解きである。

 試験を受けてみて、ひとつわかった。会社に入ってからも技術系の仕事をしていると微積分や線形代数に触れる機会は比較的ある。これは文献を調べているときにそういう記述に出会うからである。ところが、順列、組み合わせのような数え上げの問題とか、整数論なんかは、ほとんど縁がなくなる。しかもこの二つの分野は、学生時代に数学の中でも苦手な分野だったのだ。

 今回の検定のときも、この苦手分野が出題され、考えてはみたものの、ほとんど何も書けなかった。実際に試験会場で答案用紙に向かい、答えを書けずにじっと白紙の答案を睨んだまま、時間がどんどん過ぎていく。この緊張感は、実際に試験を受けてみないとわからない。ものすごいストレスだ。

 なんでまた好き好んでそんなストレスに自分をさらすのか、という人がいるかも知れない。それは遊園地のジェットコースターに乗る人の気持ちを想像すればわかるだろう。人間とは、自分を無用なストレスにさらすことで、逆に快感を得ようとする不思議な生き物なのだと思う。他の生き物だったらこんなことはあり得ない。

 その苦手分野の問題は幸いにして選択問題になっていたので、回答せずに済んだ。結果として、自分の感覚としては9割ほど取れたわけだが、これが選択になっていなかったら、そっくりそのまま白紙になっていたことになる。この苦手分野は自分の弱点であり、無防備な部分であり、ここを攻撃されたら為す術がない。この恐怖感が心理的なストレスになって、あのような悪夢を見るのでないだろうか。

 2級を受けたのだから今後はその先の級も受けたいと漠然と思っているが、そのためには、こういう苦手分野を克服しないといけないと思う。しかし、克服してしまうと、あの悪夢をみることがなくなるかもしれない。そうなると、それはそれで寂しいような気がする。謎が解けた今、そんな変な迷いが生じている。

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(注1) 於:明治大学 生田キャンパス 中央校舎



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上総鋏とOさん [雑文]

 うちのお袋は昭和10年(1935年)生まれで、今年84歳である。今でも地元(千葉県市原市)の中学校の同級生と仲良く付き合っている。少し前までは、一ヶ月に一回くらい、集まって食事会とかカラオケとかやっていたらしい。もっとも年齢が年齢だけに、一人二人と少しずつ鬼籍に入られて、そういうイベントもだんだん少なくなって来ているようだ。

 その同級生の中に、鋏をつくるOさんという鍛冶職人がいるという話を、前から聞かされていた。その人の鋏は、庭の剪定とか華道とかで使う、いわゆる植木鋏とかお花鋏とか言われるものらしい。うちのお袋も庭いじりが好きでその人の鋏をずっと愛用していた。

 最近、実家の台所が乱雑になっていたので、片付けてあげたところ、1本の小刀がでてきた。保存状態が悪く、台所の水気を帯びたところに放置されていたので、全体が真っ赤に錆びてしまっている。お袋は「それはOさんからもらったんだよ」と言っていた。

 デザインがなんとも言えず味わいがあるので、気に入ってしまった。そこでお袋からもらい受けて錆びを落とし、刃を研いで見たのが下の写真。ボロボロになっていたので切れるようになるまでにずいぶん身を減らしてしまったがなんとかものが切れるレベルになった。刃の部分には、鋼(ハガネ)が入っていて、ちゃんと刃文(はもん)(注1)が出ている。

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***
 さて、このOさんという人物、調べてみたところ、結構すごい人だということがわかった。この人の作る鋏は、上総鋏(かずさばさみ)というもので、昭和59年に千葉県の指定する「伝統的工芸品」に選ばれたのだそうだ。残念ながら後継者がいなくて、今はもう廃業してしまい、Oさんは娘さんの嫁ぎ先の近く(某県)で隠居しているそうである。この小刀は、(お袋のおぼろげな記憶では)伝統的工芸品に指定されたときに、同級生みんなにくれた記念品だったという。

 ネットで「上総鋏」「千葉県指定伝統的工芸品」というキーワードで検索するとOさんの名前はわかってしまうが、それだけの腕をもった名工だったということになる。後継者がいなくて失伝するというのは勿体ない。千葉県が伝統的工芸品に指定したというのは、こういう風にならないためではなかったのか・・・。嗚呼。残念。とは言うものの、科学技術が進歩して量産技術も発達してしまった。時代の流れによる不可抗力というのもあるのだろう。

 この小刀は緩やかに湾曲している。この曲がり具合は絶妙で、手に握ったときに、ちょうど刃が力の入る方向を向くようになっている。実用本位のものだ。研ぎ上がりを一応お袋に見せたが、どうせお袋に返しても、またいい加減なところに置いてボロボロにしてしまうことが目に見えているので、僕の手元で保管することにした。

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(注1)刃文・・・「刃紋」とか「波紋」は刀剣用語としては誤記らしい。
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万能工作機の話(1)突っ切りバイト [雑文]

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 もうずいぶん前の話になる。通販のパンフレットの中に万能工作機があるのを見つけた。ブロック(ユニット)を組み合わせることで、旋盤になったりフライス盤になったりするという。これは面白そうだと思い、買ってみた。しかし実際に手元に届いたものは、残念ながらおもちゃみたいなもので、とても使えそうになかった。やがて使うのを諦めて、友人にあげてしまった。

 さて、模型だとかおもちゃのレストアと言った工作系の趣味をもっていると、工作機械が欲しいと思うことがよくある。例えばプラモデルの場合、出来の良いキットを組んでいるときは、なにも問題ない(そもそもプラモとはそうあるべきだ)が、運悪く出来の悪いキットに出会ってしまって、改造とか、新しい部品製作が必要になったときに、「工作機があれば・・・」と思うのである。

 HAWKⅢのプラモを作り始めてから、そんなことをよく考えていた。「工作機がないから」なんて言い訳がましいことを言いたくなかったのだが、こいつが一筋縄ではいかないキットであることは確かで、製作が停滞する理由のひとつとしてこれがあることは確かなのだ。だったら解決してみれば良いではないか。工作機があることで解決する問題ならば。

 ・・・と言うことで、昔買った工作機の話に戻る。最近ではこれと同じタイプの工作機がアマゾンで売られている。おそらく僕が買ったもののコピー品だと思う。案の定、評判はすこぶる悪い。でもユニットを組み替えるといろんなことができるという発想はユニークで、この点は大変気に入っている。先日その友人に連絡をとり、「もしも使っていなかったら返してもらえないか」と頼んでみたら快諾してくれた。その友人も使わないまま物置の中に長いことしまっていたらしい。

 無事に里帰りした工作機が上の写真である。名前は「ユニマット1」という。オーストリアの"emco"という、業界では名の知れた工作機械メーカーのブランドがついている。おもちゃメーカーではないこの会社が、こういうものを作るということは、何かの企画ものなのかも知れない。

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 「このままでは使えない」という事実は変わっていない。理由はいくつかあるが、その中の一つに、「ツール(刃物)がほとんどついていない」というのがある。例えるならボール盤はあるが、ドリルがないようなもの。ドリルならホームセンターに行けば安価で買えるが、旋盤用のバイトで、しかもこんな小さな工作機に使うものなど、そう簡単に手に入るものではない。

 ということで、まず第一弾の改良。突っ切りバイトを、知り合いの加工屋さんに頼んで削りで作ってもらった。下の写真は、使ってみたところ。研ぎやすさを考えて掬い角はつけていない。
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 今後も改良は続く。

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【余談1】
 保証書を見たら、購入年月日が1997年9月。いまから22年も前のことだった。値段が当時で58000円。結構高い。こういうものを友達に譲ってしまったという当時の心境を推し量るに、もう本当に匙を投げたということなのだろう。

【余談2】
 今回 emco のサイトを見て知ったのだが、この鮮やかな赤は、 emco のコーポレートカラーのようだ。さすがヨーロッパの企業だ。こういうところはしっかりしている。一連の製品のデザインも統一性があって洗練されていてかっこいい。



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将棋、その後 [雑文]

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 二つ前の「2018年秋の出来事(4)」という記事で、NHKの将棋講座の段級位認定試験にチャレンジ中ということを書いた。その結果が出たので、これを書いておきたい。2018年10月~2019年6月まで9か月のトライアルの結果は下記の通り。(注1)

(下記で、〇は正解、△は不正解)
2018年10月 〇〇
2018年11月 〇〇
2018年12月 〇△
2019年 1月 △〇
2019年 2月 〇〇
2019年 3月 〇〇
2019年 4月 △〇
2019年 5月 〇〇
2019年 6月 〇〇

 まず10月~2月で8割。この時点で二段が確定した。初段が目標だったので、予想外にいい成績を取って満足してしまい、ここでやめようかと一旦は思ったのだが、そのうちに「この調子なら三段まで行けるんじゃなかろうか」などと欲が出てしまった。それで1月~5月で9割を目指したところ、4月の時点で間違えてしまってあえなく失敗。(甘くはなかった) そこでさらに頑張り、2月~6月でようやく9割を達成、三段が確定した。

 夏のボーナスが出てすぐに日本将棋連盟に認定を申し込んだ。三段の認定料は54000円。普通の人はびっくりする値段だと思うが、20年前の後悔を再び味わうものかと思い、確定後はためらいなく手続きをした。免状は8月の初めに無事に届いた次第である。
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 なお、送られてきた免状の中に、これを入れる免状額の宣伝ビラが入っていた。日本将棋連盟謹製。ちくしょ~~。 商売が上手い。こんなの見たら欲しくなっちゃうじゃね~か~。暮れのボーナスで買うかどうか、現在思案中である。(いいカモだな、こりゃ)
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***
 さて、この認定試験のいきさつをある人に話したところ、「そのやり方ってもしかしたら不正ができるんじゃないのか?」と言われた。たぶん誰しもが、このやり方を聞いたときに感じる素朴な疑問だと思う。つまり、問題をコンピュータに解かせたり、自分以外の将棋の強い人に相談したりすれば、自分の実力以上の結果が出てしまうではないか、ということである。

 そこで、このやり方で問題はないのだろうか、とつらつら考えてみたのだが、不正をしても本人に都合の良いことが何も起こらない。することが全くの無意味であり、現実にそんなことをする人はほとんどいないのだろう。結果、このやり方でいいのだ、という結論に至った。(NHK将棋講座と日本将棋連盟の名誉のために)(注2)


***************
(注1)NHK将棋講座の段級位認定の仕組みについては、下記URLを参照。
「2018年秋の出来事(4)」
https://shonankit.blog.so-net.ne.jp/2019-01-13

(注2) 
1)不正をしてもそもそも意味がない
 自分以外の人に問題を解かせるのは、英語検定を替え玉で受験するようなものである。こういう試験は自分の実力がどれほどのものかを自分で知りたいから受ける試験である。受験料を払って、人に問題を解かせるとは、どういうことなのか。もしかしたら見栄を張るための道具として取る、という人がいるかも知れない。しかしそれもずいぶん程度の低い話で、そんなのはごく少数だろうと思う。

2)不正をしても得をしない
 将棋で何段とったところで一般企業の就職活動に有利になることはない。国会議員に立候補する人がプロフィールに将棋何段と書いてあっても、親しみがわく程度であって公約や政治理念や手腕とは無関係である。完全に趣味のものであって、この肩書で得をすることはない。

3)不正をしても利益がない
 例えば「9割の正解率の人に、もれなく100万円をプレゼント」という企画ならば不正をやる人がいくらでも出てくるだろうと思う。しかし実際は9割正解したら、免状を得るためにはその人がお金を払うのである。不正をやるような(=利益を不当に追及するような)性質の人が、決して安くはない認定料を好んで負担するとは、とても思えない。

4)不正をしても自分が損をする
 認定試験で不正をするとは、つまり自分の実力が「低い」のに「高い」と評価されることを意味する。仮に1級の実力の人が不正で三段として公式に認定されてしまったとする。すると公式大会では三段の部に出場することになる。まず間違いなく負けるだろう。不正をして勝ったら問題はあるが、負けるなら直接的な被害は誰にも及ばない。

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囲碁、その後 [雑文]

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久しぶりの更新。ひとつ前の記事が2019年1月13日だった。なんと半年以上の期間が開いてしまった。

 最大の原因は、山登りを自粛したこと。そもそもこのブログの最初の目的はプラモだったのだが、趣味がいろいろと変遷して、1年ほど前は1 か月に一回くらいのペースで山に登っていて、気に入った山があるとその記事を書いていた。しかし両親の体調が悪くなり、今年からは万一のときにすぐに帰郷できるように山に入るのをやめたのだった。何しろ山登りは途中でやめられない。(強制終了するにはヘリが必要になるし)

 それともうひとつ。工作関係(プラモ含む)のモチベーションがダダ下がりになっている。工作の作業机は埃をかぶったまま、半年以上放置状態だったので、先日掃除をした。

 では代わりに何に時間を費やしていたかというと、囲碁と将棋である。半年ほど前の記事に書いたが、囲碁の通信教育を受講し始め、それから将棋の段級位チャレンジを始めた。しかし、この二つは、ブログの記事にしにくい。専門的なことを書きすぎると、内容を知っている人は知っているが知らない人は全くわからない、実にマニアックなブログになってしまう。

 囲碁を習い始めたのは、親父が元気なうちに打ちたいと思ったからである。(もう親父もいい歳だし) 通信教育は入門用の6か月コースだが、在籍期間ギリギリの12か月かかって、近々ようやく終わる見通しになった。先日、お盆に帰省したとき、親父に9月の終わり頃(いちおう通信教育が終わる予定の頃)に、9子で打ってもらう約束をしたところである。

*****
 今年2019年4月に仲邑菫(なかむらすみれ)さんという10歳の女の子が、囲碁のプロ棋士になったというニュースがあった。日本棋院の史上最年少記録だと言う。父親もプロ棋士なのだそうで、僕はこれを初めて聞いたとき、10歳の子供なんて、まだいろいろな世界を見てじっくり人生を決めればいいのに、職業を決めてしまうなんて親馬鹿の極みだろうと思った。

 少し話がそれるが、2017年に大学時代の恩師が亡くなり、昨年の秋にOBが集まって、先生を偲ぶ文集を作った。いろいろなOBが「先生からこんな話を聞いた」とか、「こんなことを教わった」とか、思い出を語っていたのだが、その中に一つ印象深い言葉があった。「研究に必要なのは頭の良さではない、頭の強さである」

 頭の強さとは、一つのことを集中して考えられる集中力や持久力のことを言っているらしい。いくら頭が良かったとしても知的好奇心とか探求心と言ったものは、ある程度の長い時間あるいは期間、持続しなければ考察を続けられない。それができなければ研究の成果は出ないのである。

 仲邑菫さんは10歳にして一日7~9時間を囲碁の勉強にあてているらしい。振り返って自分は、人生の中で一番勉強したのはいつだろうと思い起こしたが、これは浪人時代の年明け、大学入試の直前に一日10時間くらい勉強していたことがあった。これが最高記録である。(後にも先にもこんなことはない)

 普通10歳くらいの子供というものは、何かして遊んでいても興味関心が長続きせず、すぐに別のことをやりに行ってしまうものである。そんな小さな子が大学受験の頃の僕と同じくらいの時間を毎日勉強に充てている。

 10歳にしてそれだけの集中力を持てるのは、まさに恩師の言うところの「頭が強い」ことに他ならない。囲碁の棋士にならずに普通に進学すれば学者になるくらいの頭脳の持ち主なのだと思われる。親馬鹿の極みだなどと、最初は思ってしまったが、そんな凡人の考えが当てはまるような人ではなかった。反省。

*****
 天才はさておき、凡人たる僕の学習状況について。コースの仕組みとしてはテキスト1冊を原則1か月のペースで終わらせて、問題を解いて本部に送る。すると添削して点数をつけて返送してくれる。これを6冊分やることになっていて、今5冊終わって6冊目に入っている。凡人だから集中力がなく、やり始めてすぐに他の遊びを始めてしまったりして、仲邑菫さんとの格の違いがあからさまに現れている。お恥ずかしい。

 そんな中で気づいたことがある。囲碁っていうのは絵画みたいなもの、つまり碁盤の上に石を並べて模様を描いていく作業なんじゃないかな、ということ。それを白黒交互に打つことで、上手に自分の勢力を広げていくわけで、そのときに、どの位置に打つかとかどうやって勢力を広げるかとか、どうやって相手の勢力を削ぐか、などというのは、もしかしたら言葉で説明するのが難しいのではないか。テキストを読んでいてそう思う。

 芸術家が絵を描くとき、言葉で説明できるようなものは絵にしないのだという。囲碁の先生は、自分の感覚とか感性のようなものを、受講生に伝えるために一生懸命に説明してくれるが、どうもそれが抽象的でわかりにくい。「もうちょっとわかりやすい説明ができないもんかな」、とずっと思っていたのだが、もしかしたら、絵のような言葉で説明しにくいことを敢えて言葉にしようとするから、こういうことになるのではないか、と思えてきた。

 ・・・というのが、囲碁というものがおぼろげながら見えてきた、今の段階での印象である。これからもっとちゃんと打てるようになると、別のものに見えてくるのかもしれない。上達して先生に近い感性が身についてくると、このテキストのわからない部分も、わかるのかも知れない。(あの頃は一体何がわからなかったんだろう、こんな親切に書いてるのに。なんてね)それがちょっと楽しみである。

【2019年9月10日追記】
 通信教育の全課程を修了し、提出課題の点数から6級の判定をいただいた。満足満足。

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