赤とんぼ(4) [キット]
操縦席の次は、いよいよ機体の組み立てになる。接着をする前にセロテープで仮組みしてみた。昔のキットだけあって、バリが多く、修正しなければならないところがたくさんある。それはまあいいとして・・・。このキットには重大な欠陥があることがわかった。この欠陥こそが、子供の頃、このキットの組み立てを断念せざるを得なかった理由で、それは「構造がヤワ」なのだ。
この飛行機は複葉機で、上の翼を取り付けるための、支柱が4本ある。この4本が4本とも細くて、とても上の翼を支えられない。しかも、柱がうまく立たない。これでは、組み立て不可能である。仮に冶工具を工夫して、なんとか作っても、完成したものは腫れ物を触るような扱いをしないと、すぐに壊れてしまう可能性が高い。
仕方がないので、この4本の支柱を金属で自作することにした。ちなみに、足(車輪)も同様の欠陥をもっているので、同じ作業が必要になる。東急ハンズで直径1mmの真鍮の棒を買ってきた。これを切って並べて半田付けをして作る。現在、支柱4本のうちの2本が完成した。支柱と足がすべて出来上がったら、ここに改めて写真をアップする予定。上の仮組みの写真で、下の方にあるN字形のオレンジ色の部品が4本のヤワな支柱。N字形で光っているのは、真鍮の棒を半田付けして作った部品。
普通、問題のある商品は消費者からクレームがついて、すぐに改良されるものだと思うのだが、このキットは30年前からずっと変わらない欠陥をもったまま、今に至っているわけだ。理由はおそらくプラモデルという商品の特殊性にあるのだと思う。
まず子供が作る場合、あまり器用でないから、よくできたキットでも失敗することはある。つまり失敗した理由がキットの不備なのか、自分が不器用だからなのか区別がつかず、あきらめてしまう。
大人が作る場合、大人にもなってプラモデルをやろうという人間は、結構なマニアだと思うから、そこそこ器用で、多少の不備は自分の腕でカバーしてしまう。ということで、プラモデルの欠陥というのは表面化しにくいのだ。
こうゆうものはメーカーに文句言っても始まらないんですね。
自分なら「もういい!!」みたいな感じになっちゃうんです。
真鍮の部品最高です。
by FOXCO (2006-04-27 01:23)
FOXCOさん、こんばんは。お褒めに預かり恐縮です。今日の時点で翼を支える支柱が4本完成しました。後は脚を残すのみです。GWに少なくとも真鍮部品を完成させたいと思ってます。
「もういい!!」ってのは正に僕が子供の頃、断念したときの気持ちでした。断念したプラモは実は他にもありまして、「空飛ぶウルトラマン」ていうもの。天井から糸でウルトラマンを吊るして、モーターでプロペラを回してぐるぐる飛ぶやつでしたが、これがなぜか、飛ばなかった。このキットは今はないだろうなあ。今だったら、なぜ飛ばなかったか原因がわかると思うのですが・・・。
by ひぐらし (2006-04-27 01:58)