お盆の馬 [雑文]
お盆の時期に、なすときゅうりに割り箸を刺して馬を作るもの、昔からある習慣のようだが、由来をお袋に尋ねてみると、なんでも、あの世からこの世に一時戻ったご先祖様が、天竺の市場を見物にいくための馬なんだそうだ。仏教から派生した日本独特の民間信仰だろう。おそらく仏教の聖典には書いてないだろうな。
さて、その馬だが、ただ作るだけではつまらない。近くにミニトマトがあったので、楊枝に刺して、人形を作ってのせてみた。なすの方は僕が作ったもの。きゅうりの方は甥が作ったもの。
ちなみに、うちは分家なので、この仏壇には仏さんはまだいない。ただ親父とお袋は、習慣的に神棚には水を絶やさず、仏壇には線香を上げている。僕自身は、こういう宗教的な行事を普段からしているわけではない。この違いは何かといえば、それは、自分の親が死んでいるか生きているかの差なのかも知れない。自分の親が死んだとき、僕はおそらく、同じようなことをするような気がする。死んだ人と生きている自分を何らかの形で結び付けたいという素朴な気持ちのなせる業なんだろう。
2006-08-17 17:47
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