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GW丹沢山行記 其の2 [登山]

【初日】
 小田急線の秦野駅まで電車で行き、ヤビツ峠行きのバス停に行く。僕の他に登山者らしい格好をしている人は一人しかいなかった。駅にいるのは通勤、通学の人ばかり。世の中はすでにゴールデンウイークが明けているのだった。この、もう一人の登山者とは、あとで親交を深めることになる、茨城からきたS田さんという人。

 秦野駅をバスで8時18分に出発し、ヤビツ峠についたのは、9時ちょっと過ぎ。雨は強くもなく弱くもなく、普通に降っている。行くか、ここで引き返すか、一瞬迷ったが、S田さんは、雨具の支度に余念がない。だから僕も決心した。「よし、行こう」

 レインウエアを着て、足にスパッツをつけた。雨よけのサンバイザーを頭につけて、フードを被る。S田さんより、ちょっと先に出発。「お気をつけて」と声をかけると、「私もそちらに行きます」という。でも、このときはまださほど親しくなってはいなかったので、あくまでも別行動だった。

 11時14分、三の塔(1205m)に到着。雨のせいで景色は何も見えない。↓
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 この時点で携帯電話は圏外になってしまった。実は、朝から、姉が心配すると思って、「今ここにいる」などと、メールで行程を実況中継していたのが突然音信不通になってしまったわけである。下山して電波が通ったときにわかったことだが、姉は心配したらしく、このあとの時間に姉からの着信履歴がたくさん残されていた。

 三の塔を出てすぐのところに、お地蔵様を発見。思わず合掌して安全祈願をしてしまった。この雨ではそういう心境にもなろうというもの。山のあちこちにお地蔵さんや祠(ほこら)がある意味が、このとき、ようやくわかった。藁にもすがる思いとはこのことだろう。「どうか無事に下山できますように」↓
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 13時46分。塔ノ岳(1491m)に到着。しかし景色は全く見えない。雨は延々と降り続いている。↓
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 三の塔から塔ノ岳まで歩くのに、2時間20分程度かかっている。この間に、昼食の時間になったが重要な見落としに気づいた。雨が降っていると炊事が出来ないのだ。せっかく持ってきたアルファ米とフリーズドライの牛丼は出番がない。行動食を食べて昼食にするしかない。行動食はソイジョイ2本だけ。ああ、もっとたくさんもってくればよかった。

 塔の岳の山頂に観音様がいたので、ここでも安全祈願。ちなみにこの写真の上の方にある丸いものは、太陽ではなく、レンズについた水滴である。↓
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 さて、塔ノ岳から丹沢主脈を北上、丹沢山に向かう途中で、野生の鹿に遭遇。何かを食べていたが、警戒してこちらを向いたとき丁度シャッターを切れた。ラッキー。↓
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 思いっきりメンチ切られたようで少し怖かった。こっちに向かって突進してきたらどうしようと思った。奴らは野生だから性格も野性味に満ち溢れているに違いない。だから何するかわからない。ただ、その一方で、動物を見たせいで気持ちが和み、少し元気が出た。

 15時30分、丹沢山(1567m)の山頂に到着。↓
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 予約しておいた山小屋「みやま山荘」にはS田さんが先に到着していた。このとき初めて、お互いに名乗り合ったのだった。

 山小屋は1階が受付、食堂、キッチン、テレビの部屋などがあり、2階は寝室。30人まで宿泊可能。快適な山小屋で、綺麗なフローリングに布団が整然と並んでいた。
下は、寝室。↓
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 S田さん撮影の夕食。質素ではあるが、実に美味しかった。↓
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 消灯は20:30だったが、疲れていたので、20時に就寝。
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