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GW丹沢山行記 其の1 [登山]

【はじめに】
 深田久弥という文筆家の「日本百名山」という本がある。この本は、日本各地の山の中から、筆者独自の視点で100座を選んで品評したものだ。従来からこの本は、登山家が山を選ぶに当たっての一つの基準になっているようで、この本に載っている100座に全て登頂することを目標に、登山を続けている人が多いと聞く。地図にも、この本に紹介されている山には、「百名山」というマークがついている。さしずめ、登山家のバイブルといったところだろうか。

 神奈川県の丹沢山塊の中からは丹沢山が選ばれている。その項目を読んでみると、これは丹沢山という一つの峰を評したものではなく、いわゆる丹沢山塊全体の代表として「丹沢山」という項目を設けたのであることがわかった。大山をはじめとして、塔ノ岳、丹沢山、蛭ケ岳、檜洞丸などの一連の峰が紹介されている。

 さて、ゴールデンウイークの前半には、いつもの山仲間と妙義山に登った。クサリ場の連続で、実にエキサイティングだった。しかし、後半に単独で行った丹沢はもっとエキサイティングだった。こちらは今まで経験した山登りの中で、最も貴重な経験だったように思う。だから、これを記録として残しておくことにした。

 コースは、初日(5月7日)ヤビツ峠⇒塔ノ岳⇒丹沢山(宿泊)、二日目(5月8日)丹沢山⇒蛭ケ岳⇒臼ケ岳⇒檜洞丸⇒西丹沢自然教室。深田久弥の思う壺のように思われるかもしれないが、「日本百名山」の中の丹沢山の記述を読んだのは、山から帰ったあとであって、計画前にはこの記述は知らなかった。このコースを選んだのは、地図を見て、なんとなくこれらの峰が丹沢の「要所」のように見えたからだった。

 天気予報は、5月6日の時点で、5月7日は曇り時々雨、5月8日は曇り後晴れ。決して良い天気とは言えない。しかし、「まあ雨具の使い方も知りたいし、一日くらいは雨を経験してもよいだろう」と思って出発。単独で行くので、姉には念のために、登山計画書をメールで送っておいた。(つづく)
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