体重が6キロ増えた話

　7月5日に西丹沢の「畦ケ丸」という山に、姉と姪と一緒に登った。この辺は、渓谷美の宝庫で、真夏にみんなでお弁当もってハイキングにいったら、さぞかし気持ちよくて楽しいところだろうなと思った。

　さて、帰ってからいつもの通り、何気なく体重を量ったところ、68キロ。山に登ってヒイフウ言っても、そのぶん栄養補給、水分補給をしているから、一回の登山で体重が何キロ減るなんてことは、あまり期待しない方がいい。むしろ、普段の生活習慣が体形、体重に現れるものだと思っている。

　さて一週間たって、また何気なく体重を量ったら、74キロ。え～～～～？　どういうこと？　体中を衝撃が走った。

　1週間で6キロ太るなんてことがあるのだろうか。1週間の生活を振り返ってみた。暑いから水をよく飲んだ。でも、だからと言って水が6キロ分体に貯まるだろうか。辻堂のうまいラーメン屋さんで、こってり系の「つけ麺」を2回食べた。土曜日はとんかつの「さぼてん」で、ロースかつ定食を食べて、ご飯とキャベツをおかわりした。結構好き放題食べてたなあ。そういえば、昨日と一昨日、便通がない。最近飲み始めたサプリメントのせいだろうか。でもウ○コが6キロも溜まるかな？

　とりあえず、下剤（コーラックみたいなもの）を飲んで絞り出すことにした。24時間で体重は1キロ減った。でも、減り方はそんなもんだろう。何しろ、僕が普段、山で背負っている荷物が約7キロだ。重さは体でわかっている。これに近い重さだけ体重が増えるなど、尋常ではない。

　翌日。会社の診療所で体重を量ったら67キロだった。なあんだ、体重計が壊れていたんだ。もう20年も使っているんだから、いい加減、壊れてもおかしくない時期だ。それにしても、なんという微妙な壊れ方をするんだろう。0キロになったとか、5キロになったとか、そういう極端な壊れ方ならすぐにわかるのに。

　でも、よく考えたら、減量している人にとっては、体重計は増える方向に壊れてくれた方がいい。逆だったらダイエットに失敗するからね。時計が狂うときは、進む方向に行った方がいいのと同じように、体重計も「望ましい壊れ方」があるんだなと思った。