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関東マスターズロード選手権大会 [マラソン]

 2011年6月19日、昨年にひきづつき皇居の関東マスターズロード選手権大会(10kmのクラス)に出場した。

 3月の三浦国際マラソンでハーフを走って、制限時間をオーバーし、いろいろと考え事をし、さあ頑張らなきゃ、と奮起した、その矢先に東日本大震災が起こった。それ以来、どうも練習する気が起きないまま、時間が経ってしまった。

 この大会にエントリーしたのは、震災の10日後だった。でもなんか練習する気が起こらない。要は震災のニュースや計画停電なんかに注意が行ってしまい、走る気になれないのである。「被災した人たちが大変な思いをしているのに走っている場合か?」という気持ちもあった。5月に入ってようやく練習を再開したが、。鈍ってしまった体は、なかなか戻らない。10km続けて走れなくなってしまった。そして大会の前日まで、この状態が続いたのである。三浦マラソンのときはなんと17kmまで連続で走れたのに。

 一緒に出場するのは、昨年と同様、僕の通う語学学校の校長先生の若奥様である。前日に校長先生が「ひぐらしさん、明日は大会ですね。頑張って下さいね」と激励してくれた。しかし今回は全く自信がない。そして若奥様も同じような問題を抱えていた。

 彼女の場合、どちらかというとランニング中毒で、走らずにはいられない体になっている。湘南国際マラソンではフルを完走した人なのである。僕なんかと鍛え方のレベルが違う。しかし震災の直後から放射能が気になって走れなくなってしまった。その状態が1ヶ月くらいつづき、体がすっかり鈍ってしまったらしい。

 当日、受付で渡された選手名簿にこんなことが書いてある。

当日のヘルスチェック10ポイント

1 熱はないか。
2 体はだるくないか。
3 昨夜の睡眠は十分か。
4 食欲はあるか。
5 下痢はしてないか。
6 頭痛や腰痛はないか。
7 関節の痛みはないか。
8 過労はないか。
9 前日のスポーツの疲労は残ってないか。
10 今日のレースに参加する意欲は十分か。

 一つでも問題があれば、出場を取りやめてください、と書かれている。二人とも健康状態には問題ない。しかし唯一、10番のメンタルな部分に大きな問題を抱えている。全く自信がないのである。とはいえ、ここまで来て、やめる手はないだろう。

 10時、僕の走るクラスのスタート。苦しかったけど、今日でようやく体が戻ったらしい。記録は60分ちょうど、今年はビリッケツを免れた。さしたる事件もなかったが、ひとり面白い人を発見。走り出して10分程度で、もうへたばって歩いている。相当なメタボ体形。この人のタイムは70分くらいだったようだ。想像するに、やっぱり健康のために走り始めたのだろう。練習不足でもなんでも、とにかく大会に出場することは偉いことだ。目標がなければ体を鍛えようと思わないからね。

ゴールするひぐらし。↓
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 12時、若奥様のクラスのスタート。昨年は、1周目のラップが25分だったので、そのくらいの時間にカメラを構えていたのに、なかなか現れない。おかしいな、と思っていたら、30分頃にようやく現れた。こちらも相当調子が悪いらしい。ゴールのタイムは57分。昨年は51分で上位入賞した人が、なんと僕と同じレベルまで落ちぶれてショックを受けている。聞けば、途中、周囲に走る人の気配が全くなくなってしまい、「たぶんビリだ、せめてひぐらしさんのタイムに負けないように走ろう」と思って頑張ったそうである。彼女にとって、ひぐらしのタイムは、どうやら「下回ってはならない最低のライン」らしい。

ゴールしてがっくりとうなだれる若奥様。↓
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 帰りは、横浜の中華街で、若奥様の友達のKちゃんと合流し、飲茶の店でご苦労さん会をした。おいしかった。

 おまけの写真。↓ 皇居のお濠を泳ぐ亀。
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