SSブログ

三浦マラソン2013 [マラソン]

 3月3日に三浦マラソンがあり、例年通り参加した。ずいぶんと記事のアップが遅れてしまったが、今年は非常に手ごたえがあったので、是非記録を残さねばならない。

 最初に結果を書いてしまおう。出場したクラスはハーフマラソン、今年はネットタイムで2時間13分だった。昨年は2時間14分だったので1分更新しただけである。つまり記録ではほとんど変わっていない。しかし数字に表れない部分がある。体力的には自分の記録は2時間8分だと思っている。

 以下にレースの経緯を簡単に書いてみる。三浦のハーフのスタートは9時37分。ヨーイドンの合図がなる。この合図のあと3分後にスタートのゲートをくぐった。公式タイムは9時37分から計測が始まるが、僕のネットタイムは9時40分から計測が始まったことになる。

 さて、3㎞地点に三浦霊園という公園墓地があり、ランナーはそこのトイレを使える。毎年冷えるので、ここで小用を足すことにしている。例年はすぐに用が終わるのだが、今年は運悪く行列ができていた。ここで5分のタイムロス。予想外の事態である。

 ハーフマラソンの制限時間は2時間20分。僕の昨年のタイムは2時間14分。6分しか余裕が無かったのだ。つまり昨年と同じスピードで走れたとしても、5分ロスがあれば余裕は1分しかない。ぎりぎりである。しかも昨年は公式タイムとネットタイムの差が1分以内だったのに、今年は3分も差がある。つまり、それだけゲートが早く閉まってしまうことになる。これはまずいことになった。

 このエリアは登り坂になっていて、トイレが終わってコースに戻ると、ランナーはまばらで、ほとんどの人が死にそうにトボトボ歩いている。よくよく考えてみると、制限時間ぎりぎりでゴールする僕よりも5分遅れて走っている人たちである。しかもスタートしてわずか3㎞の位置で5分遅れているのである。僕みたいな遅いのが言うのもなんだけど、この人たち、出るクラスを考え直した方がいいのではなかろうか? 物事には順序というものがある。

 ・・・いや。人のことより自分のことである。遅れを取り戻さなければならない。とにかく、持てる力を振り絞ってすっ飛ばした。太宰治の小説「走れメロス」の、あのメロスの気持ちが1%くらいわかったような気がした。あの邪悪な王と約束した時間までにとにかくゴールしなければならないのだ。

 城ケ島を過ぎて折り返し、しばらく走ったところにハーフの中間地点がある。そこに時計があって表示は1時間10分。制限時間が2時間20分だから、距離的にも時間的にもド真ん中にいることになる。少しは挽回したようだ。あとは全く同じペースで走ることができれば制限時間にギリギリで間に合う。

 僕の走る速さは10㎞の場合で1時間。つまり1㎞あたり6分である。このペースをラストまで保ちたい。「あと○km」という表示がでたら、それに6を掛ければかかる時間がわかるから、後半は表示が出るたびにこの計算をした。残り5kmのところ、つまり残り30分のところで時間内に完走できることを確信した。遅れをどうにかこうにか挽回できたのだ。これは嬉しかった。

 結果、ネットタイムは2時間13分。ここからロスタイムの5分を引いたら、2時間8分ということになる。冒頭に「体力的には、自分の記録は2時間8分」と書いたのはそういう意味である。

 「いやいや公式記録がすべてだよ。もっと自分に厳しくならないといかん」という向きもあろうかと思う。しかしハーフマラソンで2時間をオーバーする人というのは有り体に言ってしまえば制限時間ぎりぎりの「遅い人」であり、人とタイムを競うようなレベルではないし、ましてや僕がランニングを始めたのは健康のためだから、これを勝負事にしようなどとは微塵も思わない。記録証に書かれた数字はあくまでも参考として、それよりも自分の健康と向き合い、自分の体力の推移を分析したいと思う。よって記録証の数字にこだわるつもりはない。

 今年の大会は昨年に比べて、他にも大いなる進歩があった。昨年はレース開始直後から膝が痛み始め、終わったときには松葉杖が欲しいくらい歩くのに難儀したが、今年は練習のときから膝の痛みは全くなかった。たぶん、昨年酷く傷めた部分が恢復し、それと同時に補強されたのだと思う。それからもう一つ、ランニング中に補給をしなくて済んだ。昨年は、17km地点で動けなくなり、エネルギーゼリーを飲んだ。今年もその用意はしておいたが、幸い動けなくなるということはなく、補給なしのままゴールまで走れた。

 と言うわけで、記録証には「2時間13分」としか書かれていないが、「本当は2時間8分」「膝の痛みなし」「エネルギー補給なし」という進歩のおまけつき。結果には大満足している。来年もまた出たいと思う。

***
【メモ】
■今年の練習は3回。
2月3日 通しで走れず。タイムは3時間以上
2月10日 上に同じ。
2月24日 通しで走れたがタイムは2時間35分(信号待ち等含む)

■10km/h(つまり1 kmあたり6分)のスピードを一定に保つことができれば、ハーフマラソン21.1 kmでは、2時間6分で走れる。

01.jpg



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。