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八ヶ岳 再び(2) [登山]

 硫黄岳から横岳へ。下の写真は、横岳を過ぎたところから見た赤岳。この写真は、久々の傑作だと思う。
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 途中に見える山小屋は、赤岳展望荘。初日はここに一泊する。到着してみたら、ものすごい混み方だった。こんなところで一晩過ごさないといけないのか。どうしてこの混雑の中で、みんな楽しそうな顔をしているのか不思議だった。寝床には50㎝間隔で枕が並んでおり、もう目の前が真っ暗になった。こんなところで眠れるわけがない。人が来る前に少しでも眠っておこうと思い、まだ日があるうちにすぐに寝床に入ってしまった。

 ただ、幸いにして、僕の左隣には人が結局来なかった。満室ではなかったらしい。しかし姉の右側の男は、イビキがうるさく、しかもワキガのにおいが酷かったそうである。姉は「あんな臭くてうるさいやつに、結婚相手なんか見つかるもんか」と怒っていた。山小屋でイビキのうるさい人は珍しくないが、ワキガの臭い人の話は初めて聞いた。

 翌朝、山小屋の窓から見上げた赤岳と、遠くに見えた富士山。
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 山小屋を出発し、急勾配を登る。急ではあるけれども単調であり、さほど難しくはない。間もなく頂上に到着。
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 赤岳の頂上からは、南アルプスがよく見えた。2年前に来たときは、登った途端に頂上が雲に覆われてしまい、遠くが全く見えなくなった。やはり遠景を見たいのであれば、雲が麓に沈んでいる午前中がいい。昼を過ぎると、どうしても雲が上がってきて視界が悪くなる。(写真は次の阿弥陀岳から撮ったものの方が良いのが撮れた)

 赤岳を降りて中岳に向かう。下は中岳からみた阿弥陀岳。この景色の中に、梯子が見えるだろうか。前の記事に書いた通り、2年前は足が限界に達したときに、この梯子とそこから上に続く急勾配を見て、心が折れてしまったのだった。しかし今年は元気いっぱいである。さあ行くぞ。
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 中岳のコルに降りてみたら、何やらみんなリュックを下ろしてそこに置いている。どうやら、登ってから同じコースを降りてくる人が多いようだ。勾配が急なので、たしかに身軽になった方がよさそうだ。我々も、そのやり方を真似ることにした。阿弥陀岳は急ではあったが、登りも下りも特別に危険だとは感じなかった。また赤岳に比べて適度な難しさがあって、それが結構楽しかった。

 下は頂上からみた南アルプス。鳳凰三山の地蔵岳のオベリスク、北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳が見える。
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 赤岳の頂上と阿弥陀岳の頂上は位置が近いので見える遠景も似ている。ただ赤岳の頂上は尖っていてあまり動きがとれないのに対し、阿弥陀岳の頂上には自由に動ける広さがあって、解放感がある。

 阿弥陀岳から中岳のコルまで下りて置いたリュックを拾い、行者小屋経由で美濃戸に下山した。

 そんなわけで、2年前に登り残した阿弥陀岳のリベンジは、今回は大成功だった。以下はこれから登る人へお勧めポイント(まとめ)である。

1)美濃戸から入山して硫黄岳から赤岳展望荘に泊まったのは体力的にちょうどよかった。
2)阿弥陀岳は登るのも下るのも適度な難しさがあって楽しい山だった。
3)登った時間帯が午前中で雲がなく眺望が非常に良かった。(我々が行者小屋に降りた頃には頂上は雲に覆われていた)
4)阿弥陀岳に登るときはリュックを中岳のコルに置いた方がいいが、喉が渇くので水は持って行った方がいい。

 下の写真は、美濃戸で買った記念バッジ。
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(おわり)
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