剱岳に登る(4) [登山]
2日目、8月17日、早朝5:20に剣山荘を出発した。頭にはヘルメット(全員)。腰にはビレイ用のベルトとカラビナ(姉と僕)である。怖い山だと聞いていたから、そこそこの装備はして行こうといろいろと考えて、落ち着いた結論がこの装備だった。なおヘルメットは剣山荘のレンタル品である。
ベルトとカラビナを付けた関係で、普段着ているチョッキを着られなくなった。結果、普段はチョッキの胸のポケットにいれているカメラはリュックの中に入れるしかなくなり、ここから先は写真が少なくなっている。幸いにしてNさんがたくさん撮ってくれたので助かった。6:50前剱に到着。下の写真は前剱からみた剱岳の頂上付近。赤い丸を付けたあたりに、今回のルートの最大の難所であるカニのタテバイ、カニのヨコバイがある。
さて、前剱~平蔵の頭~平蔵のコル~剱岳頂上の区間は、別山尾根の核心部で、険しいアップダウンの連続である。下の地図は、あるガイドブックの抜粋。赤い点線が登りで、緑の点線が下りである。登りと下りが完全に分離している。これはありがたい。登山道を整備した富山県に感謝したい。滑落事故防止に真剣に取り組んでいることが伺える。すれ違いは難しいのだ。
下の写真は平蔵の頭のあたりの下り。
少し話が反れるが、2009年6月の映画「劔岳<点の記>」が公開されたとき、これに合わせてヤマケイが剱岳の特集を組んだ。当時初心者だった僕は、この特集の中のカニのタテバイの写真を見て、心底ビビった。一体なんちゅうところを登っているのだ、と思った。下はその雑誌の写真。映画の中で長次郎が柴崎に「柴崎さん、あれが2つ目の剱御前から前剱を通っていく道です。頂上の手前はほぼ垂直の壁ですちゃ」というセリフがあるが「垂直の壁」とはまさしくここらへんのことであろう。
さて下の写真は、実際のカニのタテバイを下から見上げたもの。実際に現場に来てみたら、ちゃんと杭が打たれて、鎖もあり、足場も掴む所もちゃんとある。技術的に難しい場所ではなかった。あとは恐怖感さえ克服すればよいことになるが、ここまでの道があまりにも険しかったので、ここに来た時点でもう恐怖感がすっかり麻痺していたような気もする。
こちらは、タテバイを登り切ったところ。この岩壁は50mほどの高さがあるそうだが、必死だったので、そのような距離感は記憶にない。(もっとも、どこからどこまでが50mなのかわからないけど)
ということで8:50 に頂上に到着。 やったぜ!! みんなで握手した。
ベルトとカラビナを付けた関係で、普段着ているチョッキを着られなくなった。結果、普段はチョッキの胸のポケットにいれているカメラはリュックの中に入れるしかなくなり、ここから先は写真が少なくなっている。幸いにしてNさんがたくさん撮ってくれたので助かった。6:50前剱に到着。下の写真は前剱からみた剱岳の頂上付近。赤い丸を付けたあたりに、今回のルートの最大の難所であるカニのタテバイ、カニのヨコバイがある。
さて、前剱~平蔵の頭~平蔵のコル~剱岳頂上の区間は、別山尾根の核心部で、険しいアップダウンの連続である。下の地図は、あるガイドブックの抜粋。赤い点線が登りで、緑の点線が下りである。登りと下りが完全に分離している。これはありがたい。登山道を整備した富山県に感謝したい。滑落事故防止に真剣に取り組んでいることが伺える。すれ違いは難しいのだ。
下の写真は平蔵の頭のあたりの下り。
少し話が反れるが、2009年6月の映画「劔岳<点の記>」が公開されたとき、これに合わせてヤマケイが剱岳の特集を組んだ。当時初心者だった僕は、この特集の中のカニのタテバイの写真を見て、心底ビビった。一体なんちゅうところを登っているのだ、と思った。下はその雑誌の写真。映画の中で長次郎が柴崎に「柴崎さん、あれが2つ目の剱御前から前剱を通っていく道です。頂上の手前はほぼ垂直の壁ですちゃ」というセリフがあるが「垂直の壁」とはまさしくここらへんのことであろう。
さて下の写真は、実際のカニのタテバイを下から見上げたもの。実際に現場に来てみたら、ちゃんと杭が打たれて、鎖もあり、足場も掴む所もちゃんとある。技術的に難しい場所ではなかった。あとは恐怖感さえ克服すればよいことになるが、ここまでの道があまりにも険しかったので、ここに来た時点でもう恐怖感がすっかり麻痺していたような気もする。
こちらは、タテバイを登り切ったところ。この岩壁は50mほどの高さがあるそうだが、必死だったので、そのような距離感は記憶にない。(もっとも、どこからどこまでが50mなのかわからないけど)
ということで8:50 に頂上に到着。 やったぜ!! みんなで握手した。
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