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広島の旅(4) てつのくじら館 [雑文]

 「大和ミュージアム」のすぐ隣に、「てつのくじら館」という海上自衛隊の博物館がある。正式には「海上自衛隊呉資料館」という。展示は、特に掃海活動(機雷を除去する活動)と、潜水艦による監視活動に重点が置かれている。「てつのくじら」とは、つまり潜水艦のこと。海上自衛隊でかつて運用されていた潜水艦「あきしお」の実物がある。
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 「あきしお」の中に入って初めて知った。潜水艦の内部とは、これほど狭いものなのか。中には、装備がぎっしり詰まっていて、乗組員の居住性は犠牲にされている。快適な乗り物ではない。「兵器なんだから快適なわけない」と言えばそれまでなのだが、それにしても、僕がこれに乗ってずっと海に潜っていたら、閉所恐怖症になってしまいそうな気がする。強靭な精神力がなければ国防の仕事は務まらない。
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 下の写真は、潜水艦の中のベッド。「試しに寝てみて下さい」と書いてあったので、チャレンジしたが、本当にギリギリの広さしかない。丸い壁がすぐ目の前にある。訓練しなければ眠れないだろう。僕なんか寝相が悪いから、寝ている間に確実に落ちる。
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 下の写真は操縦席。緑色の椅子が二つ並んでいる。前には窓がない。計器類のみがある。外が見えるのは浮上して潜望鏡を使うときのみ。まあこれだって、「潜水艦なのだから当たり前だ」と言えばそれまでなのだが、こんな不安なことってあるだろうか。例えば飛行機や宇宙船は計器だけで飛行をすることはあるが、それにしても窓くらいはついている。しかし潜水艦には超高圧がかかるからガラス窓をつければ漏水の原因になるし、そもそも海の底には光がないから窓などつけるだけ無駄なのだろう。そういう意味では宇宙より怖い。
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***
 ホテルに戻ると、お袋は一日休んですっかり元気になっていた。夕食は、ホテルの近くの焼鳥屋で乾杯。親父もお袋も満足してくれた。なお、あとで知ったがこの店「やきとり大吉」は全国チェーンの店だった。このとき以来、親父もお袋も焼鳥にハマってしまい、自宅近くのショッピングモールで旨い焼鳥屋を見つけ、ときどき買って食べているようだ。
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るるぶぅ

ひぐらしさんの好きなことと親孝行も兼ねた、すごくいい旅ですね。子供もこの方面にとても興味があるので、いつか同じコースで広島に行ってみたいと思います!食事も同じで!(笑) カキ入り広島お好み焼きと美味しい焼き鳥食べたーい!!
by るるぶぅ (2015-05-30 14:44) 

ひぐらし

るるぶぅさん。息子さんがこの方面の話が好きであれば、2013年の「ひぐらし大旅行」の鹿児島、長崎、愛媛の記事も、ぜひ参考になさってください。息子さんの好きそうなものがあります。なお、今回の広島は、原爆ドームが点検中、平和記念資料館が半分休館中でちょっと運が悪かったです。そういうこともあるので、事前に確認して計画を立てるとよいと思います。
by ひぐらし (2015-07-26 19:14) 

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