SSブログ

笠ヶ岳に登る(5) [登山]

 朝食を済ませて、6時に下山開始。振り返ってみると、笠ヶ岳は朝日を正面から浴びて、きれいな色を出している。形も実に美しい。
01.JPG
02.JPG
03.JPG

 槍・穂高連峰は、今回の山行中、ずっと見えていて、いくつも写真を撮ったが、その中で一番よく撮れたものを載せる。

↓ 槍ケ岳、大喰岳、中岳
04.JPG

↓中岳、南岳
05.JPG

↓大キレット、北穂高岳
06.JPG

↓北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳
07.JPG

↓奥穂高岳、明神岳、西穂高岳
08.JPG

↓明神岳、西穂高岳
09.JPG

 この連峰、いつか縦走してみたいと思う。

 槍ヶ岳は、どこから見てもそれとわかるような特徴のある形をしている。その形は、人に恐れや畏れを抱かせるに十分である。そこから少し離れた西側にある笠ヶ岳は、槍ほどの厳しさは感じないまでも、同じ3000メートル級であり、槍ヶ岳を眺めればほぼ同じ高さにある。笠ヶ岳から槍ヶ岳を眺めたら、現代であれば、槍に登りたいと思うし、昔、未踏峰であった時代であれば、なんとか登れるんじゃないか、というような気がすると思う。播隆上人も、そんな気持ちだったのではなかろうか。

 しかも昔は、その上に宗教的な動機が重なった。つまり高い山の上に阿弥陀如来とか大日如来が降臨すると信じられていたから、人々は槍ヶ岳に登ることに憧れを持ったと思う。そのような時代の「空気」、その土地の「空気」というものがあって、槍ヶ岳開山ということになったのだろう。まあこれはあくまでも僕の想像である。周囲の働きかけによるものもあったろうし、播隆自身の意志もあったろう。とにかく前人未到の地に足を踏み入れるというのは命がけの行為であり、成し遂げたことは偉大だと思う。

 そういうわけで、気になっていたことが一つ、めでたくクリアになった。下の写真は、鏡平山荘と笠ヶ岳山荘で買った記念バッジ。
10.JPG
11.JPG

(おわり)


nice!(0)  コメント(4) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 4

ぶたりんご

よい写真が撮れましたね。笠ケ岳山行中日は本当に苦しかったですが、頂上でのご来光と下山途中の山の姿は感動的で、すっかり前日のことなど吹っ飛んでしまいました。次回の山行が楽しみです。
by ぶたりんご (2016-10-06 12:36) 

IA子

登山の写真、いつも楽しみにしています。

本当は自分が登山したいのですが、ひざが悪くて無理なんです。
山の話は臨場感があるので嬉しく、半分羨ましいと思って読ませてもらってます。

今回の写真は特にきれいですね。
わたしのパソコンのスクリーンセーバーにしてもいいですか。
by IA子 (2016-10-12 13:51) 

ひぐらし

ぶたりんごさん、今回の写真は、確かに良いのが結構ありました。自分としては、笠ヶ岳の緑と空の青のコントラストや造形の美しさ、それから、槍の左からの日の出が気に入っています。特に日の出の写真は、普通に撮るとカメラが露出を自動調整してしまって、みんな同じようになってしまうので、わざと暗いところで露出を固定して、オーバー露出気味に撮ったのですよ。光の散乱するところが綺麗に撮れて大成功でした。
by ひぐらし (2016-10-19 20:03) 

ひぐらし

IA子さん。スクリーンセーバー、どうぞ使ってください。撮影した人間としては、最高の名誉です。
by ひぐらし (2016-10-19 20:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。