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木曽駒ヶ岳~宝剣岳~空木岳に登る(4) [登山]

【2日目その2】桧尾岳~木曽殿山荘

 宝剣岳を過ぎて、そのあとは、木曽殿山荘に向かうが、この尾根は、登山地図には、「宝剣岳~檜尾岳~空木岳間は、アップダウンが多く非常に厳しいコース。個人差が大きく出るので時間に余裕を持って計画のこと」と書かれている。実際、どうだったかというと「全くその通り」だった。

 とにかく、アップダウンが激しく、登ったり降りたり登ったり降りたりを延々と繰り返し、かなり体力を消耗する。
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 まずは檜尾岳に到着。
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 振り返ると、今歩いてきた尾根が全部見える。遥か向こうに宝剣岳の岩峰。遠くには雲海まで。絶景なのでPCの大画面でぜひ見ていただきたいと思う。(クリックで拡大する)
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 熊沢岳の直前の岩稜では、サルに遭遇。心が和む。岩の上に2匹写っているのが見えるだろうか。我々登山者を遠巻きにずっと見ていた。
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 サルのアップ。ハイマツの葉を食べているようだ。口が緑色になっている。
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 熊沢岳の頂上。
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 木曽殿山荘についたのは15時50分。10時間以上かかってしまった。なお登山地図の標準タイムは、休憩無しで8時間10分。
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 この尾根は、ひとつひとつのピークに上がる手前に必ず岩稜があって、かなり神経を遣うし体力も使う。登山地図に書いてあったことは、全くその通りだった。それから、目標のピークだと思ったら実はその手前のピークだった、なんてことが結構あって、そういうときは精神的にどっと疲れる。「地図を良く見ろ」と言われればそれまでなのだが、ピークがたくさんあるからこそこんなことも起こる。

 まあ難コースだということはあらかじめわかっていたので、この山行を計画したとき、もしも2日目に雨が降ったら、宝剣岳に登らずロープウエイで下山する予定だった。結果的に晴れたので存分に楽しむことができたが、運悪く雨になってしまったら、潔く諦めた方が良いと思われる。キツイし、眺望もないし、しかも危険が増すというのでは、良いことは何もない。(注1)


******
(注1)この話は、そもそも「登山とは何か」とか「登山に何を求めるか」と言った、根本的なものにつながる話である。僕が登山をやり始めた頃に、あるベテラン(山小屋の主人)から「登山=サバイバルゲーム」という言葉を聞いたことがあった。あれから9年経つが、僕は今だにそのように割り切ることができない。

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