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2007年3月-欧州出張 [雑文]

 先日のお知らせにも書いたとおり、欧州に出張してきたので、お土産話を一席。
出国 3月4日  成田⇒ミュンヘン(ドイツ)⇒アンコナ(イタリア)
帰国 3月8日  ミラノ(イタリア)⇒フランクフルト(ドイツ)⇒成田

 目的地はイタリアだったが、直行便のチケットがとれなかったので、行きも帰りもドイツ経由になった。ルフトハンザ航空に初めて乗った。印象のよい会社だった。CAのお姉さんも綺麗な人ばっかり。しかも、日本人CAがドイツ人CAとドイツ語で話をしているところなんかは、さすがドイツの会社。しかし、飛行機の中で座席ひとつひとつに液晶モニターがついていない。映画は3本ほど上映されるが、前の方にあるモニタで映っているだけ。キャセイもJALもモニターは席ごとにあったのに。ヨーロッパというのは、案外質素だ。

 目的地はイタリアのアンコナ。アンコナには、セリエA(Bだったかな)のプロサッカーチームがあるらしく、日本でもサッカーファンなら結構知っていたりする。でも、観光地ではないから、一般的に日本人には知られていないようだ。僕も今回初めて知った。ブーツの形をしたイタリア半島の東側、「ふくらはぎ」あたりに位置している。

 1日だけフリーの日があったので、アンコナの町を散策した。宮崎駿の「魔女の宅急便」という映画があった。あの映画は、舞台をどこの国だと特定していないが、風景や町並みの描写をイタリア風にしてあることは明らかで、アンコナで見た景色は、この映画を思い出させるものだった。古い建物を(意識的に)残していて、狭い路地は湾曲している。地面はアスファルトやコンクリートではなく、石畳が多い。

 アンコナはアドリア海に面した港町だ。港には 漁船も観光船も、貨物船も見える。そういえば宮崎駿の「紅の豚」は、第一次大戦の後で飛行機の賞金稼ぎになった男(豚)の話で、舞台がアドリア海だった。この海の向こうはバルカン半島。うわ~~ヨーロッパの火薬庫ではないか。イタリアって歴史的にも結構やばい時がたくさんあったんだろうと思う。国防意識は高い。現地のイタリア人が言っていた。アフガンやイラクに軍を派遣しているが、この問題(撤退するとかしないとか)で政府がいつも議論してるんだと。日本の自衛隊は、イラクの比較的治安のよいところに派遣されただけで、ずいぶんと物議を醸した。ましてや治安維持のために戦いに行っている国であれば、なおさらなんだろうな。

 次の日は仕事。でも、仕事のことはここには書くまい。(笑)

 帰りの飛行機もルフトハンザ。機内販売で、面白いおもちゃを見つけたので購入。「GEOMAG」というスイス製のおもちゃで、金属ケースの中に、磁石の棒とクロムめっきの鉄球が入ってるだけのシンプルなもの。

 これをいろいろと組み合わせると、幾何学的な図形が組み立てられる。例えば正二十面体。

 日本の工業製品は優秀で、どこの空港に行ってもキャノンやらカシオやら、日本メーカーのデジタルカメラが、免税店で誇らしげにブランドを掲げている。でも、この「GEOMAG」のような、一見、なんの役にも立たない(おもちゃとは得てしてそういうものだが)、単なる洒落としか思えないものの商品企画は、日本には少ないように思う。こういうところに精神的豊かさの微妙な差を感じた。

 


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