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タミヤRG250Γ(3) フレーム [キット]

 夏休みも終わり、プラモ再開。フレームにエンジンを組み付けた。何も問題なし。細かい部品の塗装は大体終わった。

フレーム.jpg


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バイク思い出話(11)

 (つづき)
 聞けば、ローンの返済が滞り、クレジットカードが使用停止になり、返済の督促の電話に追われているという。親にも相談できず、困り果てて僕に相談したのだった。昔から、「友人と金の貸し借りはするな」とよく父に言われていた。しかし事情が事情なだけに、今回はやむを得ないと思い、いくばくかの金を貸し、二人で相談して返済期限を10ヶ月と決めた。

 落ちぶれた友人を見るに忍びなかったし、情けなくもあった。
「どこの会社に行ったって苦労はある。金を稼がなければ生きていけないんだぞ。少しくらい辛いことがあっても歯を喰いしばって働け」
 まるで父親が放蕩息子を諭すような忠告である。しかし、言葉としてはそれしかなかった。いつしか、僕の中に、彼を上から見下ろすような心が芽生えた。そんな心を敏感に感じ取ったのだろう。彼は「やめてくれ。説教はもうたくさんだ」と反発するようになった。

 友人関係というのは、本来、親と子、上司と部下、先生と生徒のような上下関係のないものだと思う。対等な関係がなくなれば友人関係とは言えなくなる。昔、父から言われた言葉の意味がこのときようやくわかった。結局、二人で決めた10ヶ月の返済期限は守られなかった。ヒビの入った友情はこのときを境に崩壊した。その後、貸した金は戻ってきたが、一度壊れた友情はもとには戻らなかった。

 今でもときどき思い出す。彼は今、何をしているのだろう。あのとき、自分には、もっと他の対応の仕方があったのではなかろうかと。10年前の悲しい思い出である。

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