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GWを遊ぶ(3)サイクリング [雑文]

 うちの親父は、会社を定年退職して以来、健康のためにずっとウォーキングをしている。最近ではサイクリングに興味が湧いているらしい。僕が帰省した機会に、親父がかねてから考えていたことを実行に移した。それは、袖ヶ浦(千葉県袖ヶ浦市)の親戚(母の妹、つまり僕の叔母)の家に自転車で遊びに行くこと。僕もヒマだったので、一緒に行くことにした。

 故郷は、僕が神奈川に移住してからすっかり変わってしまった。袖ヶ浦に行く途中、幼い頃に住んでいた場所に立ち寄ってみた。下の写真はよく遊んだ神社。昔よりも小さく見える。自分の体のサイズが小学生の頃よりも大きくなっているからだろう。でも、どうしても神社の方が小さくなったような気がする。
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 この大きな銀杏の木。なにやら柵で保護されているが、昔はこんなの無かった。この木の下で、友達とよくドッジボールをして遊んだんだ。そういえば、隣の小学校と縄張り争いがあったっけ。どっちも譲らず、「お~し、そんならドッジボールで勝負すんべ!」と言うことになった。今思えば、結局仲良く遊んでたってことになるが、当事者たちにとっては、互いの小学校の面子をかけた戦いだったのだ。(領土問題ってのは、こうやって解決すればいいんじゃないの?(笑))懐かしいな。
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 神社を過ぎて、昔住んでいたぼろアパートのあった場所へ。建物はそのまま残っていて人が住んでいるらしかったので、遠巻きに覗いてみて終わり。親父は、僕が帰ってくるまで、遠くで待っていた。「なんで行かないの?」と聞くと、「別にいい思い出もない」と言う。このとき初めて知った親父の気持ち。子供にとって楽しかった約10年の日々(7歳~17歳)は、親父にとっては、さしずめ「苦節10年」。狭いアパート住まいを余儀なくされた、辛い(あるいは不名誉な)時期だったのだろう。

 さて、袖ヶ浦へ。親戚の家に着いたときは、ちょうどお昼頃。叔母と従妹のNちゃんが歓迎してくれた。Nちゃんは最新型のスポーツサイクルをもっていて、親父の目が輝いていた。そのうち、こんな自転車を買って颯爽と走ってくれれば、ずいぶんと長生きしてくれるような気がする。

 下の写真は、この家の愛犬、ジャスティス(Justice = 正義)。でも、なんかちょっとワルっぽい顔である。
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 ちょっと話が飛ぶが、僕はこの犬を見るたびに、極東軍事裁判で袋叩きにあっていた日本の味方についてくれた、インドのパール判事の言葉を思い出す。

When Time shall have softened passion and prejudice, when Reason shall have stripped the mask from misrepresenttation, then Justice, holding evenly her scales, will require much of past censure and praise to change place.

時が熱狂と偏見とを
やわらげた暁には
また理性が虚偽から
その仮面を剥ぎとった暁には
その時こそ正義の女神は
その秤を平衡に保ちながら
過去の賞罰の多くに
そのところを変えることを
要求するであろう

 さて、下の写真は、左からNちゃん、うちの親父、叔母。こりゃ駄作だ。コンパクトカメラと同じではないか。人物を撮るときは、広角レンズを使わない方が無難だと思った。(なお被写体に罪は無いので念のため)
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【参考】
 Justice(正義)という言葉は、ローマ神話の女神ユースティティア(Justitia)に由来するらしい。この女神は剣(力の象徴)と天秤(正義の象徴)をもち、目隠し(貧富や権力に惑わされない公正さの象徴)をした姿で描かれる。興味のある方はWikipediaで「正義の女神」を検索されたし。
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