ラジオの寄付 [ラヂオ]
湘南キット研究所の設立目的は、最初は「世の中のありとあらゆるキットを遊び倒そう」というものだった。対象の中には当然、ラジオキットも入っていたし、しいたけの栽培キットだって考えていたのである。しかし、設立の当初から、いきなりプラモデルばかりになり、さらにここ最近はアウトドアに凝りだした。所長の僕でさえ、設立の目的をすっかり忘れていた。それでも、この研究所では所長が務まるのである。(所長しかいないので)
ところで、この震災に絡む停電騒動を機会に、当研究所始まって以来、初のラジオキットを作ることになった。さらに、それを聴いていたとき、文化放送とニッポン放送が合同で、「東日本大震災被災地にラジオを送ろう」というキャンペーンをやっていることを偶然知った。当研究所は純粋に自己満足の研究所であるが、このようなご時勢なので、所長のひぐらしとしては、たまには、世のため人のためになることをしようと考え、このキャンペーンに参加するべく、ストックしていた6石スーパーラジオ(注1)のキットを組み立てて寄付することにした。
(注1)6石スーパーラジオ
トランジスタ(増幅素子)を6つ(=6石)使用したラジオ。「スーパー」とはスーパーヘテロダインという回路の形式を省略してそのように呼ぶ。少なくとも「すごいラジオ」という意味ではないので、誤解なきよう。
このキットは6年前に科学教材社の通販で買ったもの。4月2日、土曜日の日中、組み立てに取り掛かった。
細かい部品を心を込めて半田付けして行く。
スーパーヘテロダインは配線が終わったあとで調整が必要だ。まず局部発振コイルのコアと、バリコンのトリマを回して選局の目盛りを合わせる。次に中間周波トランスのコアを回して、最大感度を拾い出す。一応、NHK第一、NHK第二、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオ日本を受信できることを確認。でもラジオ日本は小さかったな。
よし。完成!
翌日、4月3日、念のため東京の都心で受信状態を確認することにした。場所は皇居。ここなら静かで、車の音はほとんど聞こえない。桜田門の裏側に入って、上記の6局が全て普通に受信できることを確認した。東北に行けば地元の放送を聴くことになるんだろう。でもNHK第一だけは、災害のときの情報源としてかなり重要だよね。高齢者でも楽しめる娯楽番組がたくさんあるし。こういうところは、さすがに国営放送だ。
そして浜松町の文化放送本社へ。駅のすぐそばだ。ビルにはあの歌が書いてある。「ぶんかほ~そ~、ぶんかほ~そ~ ジェイオーキューアール!」
ドアをあけると、すぐそこにラジオの受付があって、職員が忙しそうに、集まったラジオを梱包していた。(お疲れ様です) 被災者あてのメッセージを書いて、ラジオを手渡した。僕が精魂込めて組み立てたラジオだよ。中古じゃないよ。ただ単に買って来たラジオでもないよ・・・なんて、そこの職員に言ってみたかった。被災者が受け取って、それを聴いて楽しんでいるところを想像して満足する。これってやっぱり自己満足かな。
なお、キットは2台あったので、両方作ったが、1台は研究用に手元に置いてある。何を研究するか? それは、ほら、いろいろあるじゃん。受信状態とか。
ところで、この震災に絡む停電騒動を機会に、当研究所始まって以来、初のラジオキットを作ることになった。さらに、それを聴いていたとき、文化放送とニッポン放送が合同で、「東日本大震災被災地にラジオを送ろう」というキャンペーンをやっていることを偶然知った。当研究所は純粋に自己満足の研究所であるが、このようなご時勢なので、所長のひぐらしとしては、たまには、世のため人のためになることをしようと考え、このキャンペーンに参加するべく、ストックしていた6石スーパーラジオ(注1)のキットを組み立てて寄付することにした。
(注1)6石スーパーラジオ
トランジスタ(増幅素子)を6つ(=6石)使用したラジオ。「スーパー」とはスーパーヘテロダインという回路の形式を省略してそのように呼ぶ。少なくとも「すごいラジオ」という意味ではないので、誤解なきよう。
このキットは6年前に科学教材社の通販で買ったもの。4月2日、土曜日の日中、組み立てに取り掛かった。
細かい部品を心を込めて半田付けして行く。
スーパーヘテロダインは配線が終わったあとで調整が必要だ。まず局部発振コイルのコアと、バリコンのトリマを回して選局の目盛りを合わせる。次に中間周波トランスのコアを回して、最大感度を拾い出す。一応、NHK第一、NHK第二、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオ日本を受信できることを確認。でもラジオ日本は小さかったな。
よし。完成!
翌日、4月3日、念のため東京の都心で受信状態を確認することにした。場所は皇居。ここなら静かで、車の音はほとんど聞こえない。桜田門の裏側に入って、上記の6局が全て普通に受信できることを確認した。東北に行けば地元の放送を聴くことになるんだろう。でもNHK第一だけは、災害のときの情報源としてかなり重要だよね。高齢者でも楽しめる娯楽番組がたくさんあるし。こういうところは、さすがに国営放送だ。
そして浜松町の文化放送本社へ。駅のすぐそばだ。ビルにはあの歌が書いてある。「ぶんかほ~そ~、ぶんかほ~そ~ ジェイオーキューアール!」
ドアをあけると、すぐそこにラジオの受付があって、職員が忙しそうに、集まったラジオを梱包していた。(お疲れ様です) 被災者あてのメッセージを書いて、ラジオを手渡した。僕が精魂込めて組み立てたラジオだよ。中古じゃないよ。ただ単に買って来たラジオでもないよ・・・なんて、そこの職員に言ってみたかった。被災者が受け取って、それを聴いて楽しんでいるところを想像して満足する。これってやっぱり自己満足かな。
なお、キットは2台あったので、両方作ったが、1台は研究用に手元に置いてある。何を研究するか? それは、ほら、いろいろあるじゃん。受信状態とか。
秋葉原に行かれたと聞いて、「メイドカフェですか?」なんて下品なことを言ってごめんなさい!このラジオを寄付するのに東京に行かれたのですね。何か自分にできること。を実行に移されているなんて、素晴らしいですね。募金くらいしかしていない自分が恥ずかしいです~
by るるぶぅ (2011-04-07 15:06)
るるぶぅさん、こんばんは。日曜日は、秋葉原、皇居、浜松町の順に行って来ました。秋葉原は最近の若者にとってはゲームやらアニメやらの街でしょうが、僕にとっては電子部品を買いに行くところです。たまにジャンクの掘り出し物があるので。ちなみに若い人たちが行列を作ってたので、何かと思ったらメイドカフェでした。僕は、ああいう場所には恥ずかしくて、とても行けそうにありません。(笑)
by ひぐらし (2011-04-07 20:40)
ひぐさん!偉いっ!
愛のあるラジオから流れる放送で、被災地の方が少しでも笑顔になったり笑いがこぼれたりしたら良いですね。
全部お手製ならば、ラジオのどこかに「湘南より愛を込めて」ぐらい書いたら良かったじゃないですか!!(笑)
ひぐさんの優しさに今日は拍手!
by たけのこ。 (2011-04-12 19:26)
たけのこさん、こんにちは。実は箱の内側に「湘南キット研究所 ひぐらしより」って書いて、ついでにURLを書こうかって思ったんですよ。でも、こんなときに自分のブログの宣伝もないだろうと思ってやめたんです。考え過ぎました。(笑)
by ひぐらし (2011-04-13 20:10)