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愛鷹山に登る [登山]


 震災からひと月経った4月の上旬、姉から電話がかかってきた。「もしもし、ひぐちゃん、暖かくなってきたからどこかに登りに行こうよ」

 そうなんだよね。もう、とっくに山登りのことを考えてもいい季節になっているのに、震災があったせいか、そちらに注意が行ってしまい、山のことを考える心境ではなくなっていた。でも被災していない人間までが落ち込んで家に閉じこもるなんて状況は好ましくない。みんながそんなふうになってしまったら経済が停滞する。被災していない人が被災した人の分までお金を循環させないといけないんだ。

 2倍のお金を使うことはできなくても、せめて普通にしていよう。ということで、姉の誘いに乗り、愛鷹山に登ることにした。

 愛鷹山というのは富士山の南側にあり、いくつかの峰が連なって山塊を形成している。昨年の富士登山では、富士宮口から宝永山を経由して頂上まで登った。南側を見下ろしたときに、愛鷹山の山塊が雲を被っているのがよく見え、その向こう側には相模湾が見えた。あちら側から、富士山を見てみたいな、と思っていたのである。

 4月16日、御殿場から、愛鷹山登山口までバスで30分。ここから登り始める。コースは、愛鷹登山口、黒岳、越前岳、呼子岳、大杉、愛鷹登山口。このコースで一番高い、越前岳の標高は1504mと、意外に高いが、愛鷹登山口の標高が700mを超えているから、さほど厳しい登りではない。

 黒岳に行く途中で見つけた、ミツマタの花。(和紙の原料で有名な、あのミツマタである)
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 下の写真は、黒岳から見た富士山。宝永山の火口がほぼ正面にくる位置関係にある。
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 こうしてみると、宝永山の火口も相当に大きい。遠距離から望遠で撮影しているが、山頂の火口と宝永山の火口の距離は、愛鷹山から見るとさほど変わらず、なおかつ両者のサイズが、あまり変わらないように見える。雪の作る模様によって、宝永山の火口の形状は非常にわかりやすい。ジグザグの登山道も、よく見える。 

 下は、呼子岳の頂上にあったお地蔵さん。山でお地蔵さんを見つけると、道中の無事を祈ってくれているようで心が休まるよ。
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 昨年の鳳凰山以来、山に登っていなかったので、大分、カンが鈍っていたが、が、久々に登って、適度なリハビリになった。楽しかった。
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