インドカレー [自炊研究]
「インドカレー」という名前の料理は存在しない。それは「日本料理」という名前の料理が日本に存在しないのと同じである。そもそもカレーという名前の料理がインドにあるわけではない。その昔、インドがイギリスの植民地だった頃に、イギリス人がインドのある種の煮物をアレンジしてそれをカレーと呼んだ(タミル語で ”食事” を意味する”kaRi”という言葉から採られたという説が有力)ことが始まりのようである。(Wiki情報)
さて、カレーは日本にはイギリス経由で伝わり、日本人はこれを大いに気に入り、今では日本中にカレー専門店がある。日本で独自に発展したカレーは、それはそれで美味しいが、たまにインドオリジナルのカレーを食べてみたくなるものだ。僕が初めてインド料理の専門店に入ったのは、就職して1年目だったと思う。日本のカレーとインドのカレーは、だいぶ違うということをそのとき初めて知ったのだった。
インドのカレーを食べたい場合はインド料理専門店に行くしかないと今まで思っていたが、料理を始めて以来、「自分で作ることも出来そうだ」と思い始めた。そしてインド料理の入門書を買ってみた。しかし種類が多すぎて、どこから手を付けてよいやらわからない。
北インド風だの、南インド風だのと、細かい話はとりあえずどうでもいいのだ。多少の曖昧さには目をつぶって、とにかく「これがインドカレーだ!」というものをウソでもいいから作ってみたいのである。そう思っていたら、YouTubeで「インドカレーの作り方」という動画を見つけた。
見てみたらなんとなく味が想像できる。これだ!と思い、真似してみることにした。できたのが最初の写真。レシピは下記の通り。多少、僕の好みに合わせてアレンジした。これが本格的なものかどうかは未確認。たぶん本場ではもっと手の込んだ作り方をするのだろう。しかし、このレシピでも、かなりおいしいことだけは確かである。
■レシピ(4人前)
A) 玉ねぎ 160g + カシューナッツ35gを3分ゆでて引き上げる。
これにホールトマト缶400gをまぜてよくすりつぶす。
B) 水200cc、ガラスープ大さじ2
C) オリーブ油大さじ1をフライパンにひく。
にんにく1かけすりおろし、しょうが親指大をすりおろし。
鶏肉400gを炒める。
D) クミン 小さじ1
コリアンダー 小さじ1
ガラムマサラ 大さじ1
ターメリック 大さじ1
カイエンペッパー 小さじ0.5
E) ピーマン80g千切り
A)B)C)D)E)をすべて鍋に入れて、20分ほど煮込む。
塩で味を整えて出来上がり。
先日GWに帰省したときに、このレシピを両親にごちそうしたところ、大層喜んでもらえた。好評だったので、リクエストにお応えし、最終日にもう一回作ったくらいである。
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さて、「とにかく『これがインドカレーだ!』というものをウソでもいいから作ってみたい」、と書いた。ウソはまずいだろうという考えもあるが、ウソも方便という考えもある。インド料理という広大な世界に入ろうと思ったら、どこかに穴をあけなければならない。そのために、ウソみたいなホントみたいな料理を作るのは、無駄なことではない。
なんといっても、カレー粉を使わずにカレーを作ったのは初めてだったのだ。今はスーパーに行けば、かなりの種類のスパイスが簡単に手に入る。固形のカレールーや、SBカレー粉の赤缶を使わなくても、スパイスの調合でカレーが作れることを学んでしまうと、その次は自分で調合を変えてみようかという欲が出てくるものだ。
以前、チャレンジした「M田屋のカレー」の再現にもう一度取り組んでみようか、とちょっと思っている。あのときは、SBの赤缶を使ったせいもあって、昔の鮮やかなレモンイエローを再現できなかった。でも、自分で調合して黒いスパイスを抑え、ターメリックを多めにすれば、あの色が出せるかもしれない。これからの楽しみである。
ちなみにM田屋のカレーの記事は下記のURLを参照。
「M田屋のカレーの謎」
http://shonankit.blog.so-net.ne.jp/2011-12-11
「M田屋のカレー(激うま編)」
http://shonankit.blog.so-net.ne.jp/2012-01-31
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by MyTaste (2014-06-16 20:25)