SSブログ

ロボット大回転(2) [ロボット大回転]

(つづき)
 さて、その後は「1号」を探し求めて、毎日のようにヤフオクの出品を、目を皿のようにしてチェックする日々が始まった。そして先日2016年10月末、ついに「1号」が出品された。来た。勝負だ。パソコンの画面を見て拳を握りしめた。

 スタートは1000円だったが、取り急ぎすぐに10000円で入札した。実際のところ、いくらまで払えるかについては、まだ決心がついていなかった。でもまあギリギリのところは後で考えることにして、取りあえず10000円なら払えると思ったのだった。

 その後ライバルが現れて3000円まで入札したらしいが、そこでその人は撤退した。ヤフオクはうまい仕組みになっていて、スタート1000円のところに僕が10000円入れても、相手がいなければ値段は10000円にはならない。入札者同士が互いに競ったところで値段が決まるようになっている。価格の表示が吊り上がっていることによってライバルがいくらまで入れたかがわかるのである。

 最終日の夕方、新たなライバルが出現し、10500円を入札された。さて・・・。どこまで行こうか。以前、鉄人28号に○万円払ったのである。この「ロボット大回転1号」は鉄人28号より自分にとって価値が上か下かと問われたら、「上だ」と答える。しかし・・・。僕はそんなに金持ちではない。

 終了の1時間ほど前に11000円を入れて、ライバルの反応をみたが、特に反応がなく、終了15分前になった。このまま何事もなく終わって欲しい。無駄な戦いはしたくない。(ここで言う「戦い」とは、つまり、競り合って値段が吊り上がること)「負けられない戦いがここにある」なんてよく言うけど、相手がアラブの大富豪だったら勝てるわけがない。負けるときは負けるのである。このロボットを欲しがるアラブの大富豪が実際にいるかどうかは別として。

 固唾を飲んで経過を観察した。終了10分前。値段が更新されない。ライバルは寝てしまったのか? だったら目を覚ますな。・・・・眠れ眠れ。あと少し、あと少し。・・・・・終わった! ということで苦節10か月、ついに「1号」を手に入れたのである。

 下の写真が落札した1号である。僕がかつて持っていた頃のは、本体のグリーンは同じだが、肩の部分の丸いカバーは黄色だった。カラーバリエーションはかなり豊富だったらしいが、どんな組み合わせがあったのかは今となっては調べようもない。
01.jpg

 動きの方は、というとかろうじて電源は入りモータの回っている音がするが、歩かない。おそらくこいつもギアが割れている。でも修理しようと思えばいつでもできるので、正常に動くかどうかは大した問題ではない。そんなことよりこれが手に入ったことが嬉しい。

 1号の顔を見ていて思い出した。僕は当時、このロボットに「トム」という名前を付けて遊んでいたのだった。理由は、顔がいかにも「トム」という顔をしていたから。この感性は誰にも理解されまい。(笑)

(づづく)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。