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ロボット大回転レストア(4) [ロボット大回転]

【腕の伸縮カム】

 ロボット大回転は、起き上がり機能のために腕が常時回転しており、回転と同時に腕の長さが伸びたり縮んだりする。床を確実に押すために立ち上がる直前でもっとも伸び、完全に起き上がったときは、短くなって床を擦らないようになっている。

 仕掛けを簡単に説明してみると、腕の付け根のボディ側にカムが作ってあり、腕の方にはカムフォロワーの突起がある。腕の回転に従って、突起がカムの内周をトレースして、腕が伸縮する。
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 今回のモノは、ボディ側のカムの一か所に欠けがあった。この欠けがあると機能が完全に死んでしまうので、修理は必須である。
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 ところで、そもそも、なぜこんな所が割れるのか、原因をつらつら想像してみるに、
1)腕が真上に上がったとき、突起がこの割れた位置に来る
2)そのとき、子供が、モノをテーブルの上から床に落とし、
3)しかもそのときの姿勢がたまたま真っ逆さまで、
4)腕が最初に床に着いて、
5)カムフォロワーの突起がこの割れた位置を強く押して割れる。
このストーリーで、まず間違いはないだろう。

 修理には、タミヤのプラバン(厚さ2㎜)を使った。ここから小片を切り出して、形を整える。
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 それから、修理部位に瞬間接着剤で貼り付ける。仮止めには、練ゴムを使う。
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 接着剤が固まったら、ルーターで整形して、出来上がり。
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***
 ところで、カムにこのような修復をしたときに、強度的に問題はないのか、という疑問が当然わくが、これはたぶん大丈夫だと思う。上に書いたように、ここが割れた原因は十中八九、落下事故である。同じ事故が起こったら、また同じように壊れることは考えられるが、床に落とせば、どこがぶつかっても壊れてしまう。「そもそも床に落とすな」ということである。

 では普通の使用状態についてはどうかというと、これは心配無用である。瞬間接着剤が硬化して、母材のプラスチックと癒着したところは、母材と同じくらいの強度を持つことが経験上わかっている。



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